「月曜日にパリの美術館は開いているの?」「火曜日に行ける美術館はどこ?」パリの美術館は施設によって休館日がバラバラで、事前に調べておかないと現地で困ることも。

この記事では、パリ主要美術館の休館日・開館日情報をまとめ、特に旅行者が訪れやすい月曜・火曜に開館している美術館をピックアップ。ルーヴル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥー・センターなど、人気スポットの開館時間や入場料、無料開放日、夜間延長情報まで最新情報をお届けします。

もくじ


月曜日に開館している美術館

ルーヴル美術館(Musée du Louvre)

開館時間: 9:00〜18:00(水・金曜は21:00まで)
休館日: 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: €22(オンライン)
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: 世界最大級の美術館、約38,000点を展示。モナ・リザ、ミロのヴィーナス、サモトラケのニケなど、誰もが知る名作が揃っています。

見どころ

  • ガラスのピラミッドから地下へと続く入口も必見
  • ルーヴル・ドラクロワ共通券(€22)なら、ドラクロワ記念館も同日・翌日に入場可能

訪問のヒント

  • 無料開放日: 10月〜3月の第1日曜(7・8月を除く)、第1金曜の18時以降(いずれも事前予約必須)

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オランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)

開館時間: 9:00〜18:00(金曜は21:00まで)
休館日: 火曜日、1月1日、5月1日、7月14日、12月25日
入場料: €12.50
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: モネの『睡蓮』大壁画を中心に、印象派・ポスト印象派の名作を静かに楽しめる小規模美術館。チュイルリー庭園の一角、セーヌ川沿いに佇んでいます。

見どころ

  • モネが晩年の視力を失う中で描いた巨大な睡蓮の連作を、自然光が降り注ぐ楕円形の部屋で360度体験できる至福の空間
  • ルノワール、セザンヌ、ピカソ、マティスなどジャン・ヴァルテルとポール・ギヨームのコレクションも充実

訪問のヒント

  • おすすめ時間帯: 開館直後の9:00〜10:00が最も静か
  • 無料開放日: 毎月第1日曜(事前予約必須)


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ブルス・ド・コメルス – ピノーコレクション(Bourse de Commerce)

開館時間: 11:00~19:00(金曜は21:00まで)
休館日: 火曜日、5月1日
入場料: €15(毎月第1土曜17:00~21:00は無料)
特徴: 18世紀に建てられた旧穀物取引所を、建築家・安藤忠雄が改修し、2021年に現代美術館として開館。フランス人実業家フランソワ・ピノーが50年以上かけて収集した約10,000点のコレクションから厳選された作品を企画展で公開しています。

見どころ

  • 安藤忠雄が手がけた歴史的建築と現代アートの対話が圧巻の空間
  • 絵画、彫刻、写真、インスタレーション、ビデオ、パフォーマンスなど多様なメディアの現代アート作品
  • 19世紀の壮大な天井フレスコ画とガラスドームが美しい歴史的建築
  • ルーヴルとポンピドゥー・センターの間という絶好のロケーション

訪問のヒント

  • 毎月第1土曜日17:00〜21:00は無料夜間開館
  • 午前11時入場が比較的空いていておすすめ 
  • 平均滞在時間は1.5~3時間

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ギメ東洋美術館(Musée Guimet)

開館時間: 10:00~18:00
休館日: 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: €13
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: ヨーロッパ最大級の東洋美術コレクション。45,000点以上を所蔵し、アジア以外で最大規模のアジア美術コレクションを展示しています。

見どころ

  • クメール彫刻、日本の浮世絵、中国の陶磁器、インドの仏像など、7,000年にわたるアジアの歴史と芸術を網羅
  • 3階のパノラマテラスからはエッフェル塔を望む絶景も楽しめる
  • 日本、中国、韓国、東南アジア、中央アジア、インド、ヒマラヤ地域など広範囲のアジア文化を体系的に展示
  • 日本庭園(4~11月開放)とエデルバッハ館(別館)も見学可能

訪問のヒント

  • 無料開放日: 毎月第1日曜
  • 日本庭園は4〜11月のみ開放(季節限定)
  • アジア美術に興味がある方には必見の美術館

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ドラクロワ記念館(Musée Delacroix)

開館時間: 12:00~17:30(土・日曜は10:00~17:30)
休館日: 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: €9(ルーヴルとの共通券€22)
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: ロマン派の巨匠ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix)が1857年から亡くなる1863年まで暮らした最後のアトリエ。サン・ジェルマン・デ・プレの美しい広場フュルステンベール広場に面した隠れ家的美術館です。

見どころ

  • 小規模ながら、ドラクロワの創作の場を体感できます
  • 庭に建てられたアトリエと、ドラクロワが魅力的と日記に記した住居
  • 代表作や素描、友人シャルル・グノーのオペラ衣装デザインなど

訪問のヒント

  • 無料開放日: 毎月第1日曜、7月14日
  • ルーヴル美術館のチケットで当日または翌開館日に無料入場可能
  • 特別イベント時には18:30まで夜間開館

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ギュスターヴ・モロー美術館(Musée Gustave Moreau)

開館時間: 10:00~18:00
休館日: 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: €8
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: 象徴主義の先駆者ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau)が1895年に自らアトリエと美術館に改装した自宅。14,000点以上の作品を所蔵し、アトリエの雰囲気をそのまま残しています。

見どころ

  • モローが設計した螺旋階段が美しい、まるで宝石箱のような美術館
  • 神話の女性たち(メッサリナ、メデア、サロメなど)を描いた作品群・
  • チケットでジャン=ジャック・エンネル美術館にも7日以内に入場可能

訪問のヒント

  • 毎月第1日曜は無料開放(事前予約を強く推奨)
  • 2階・3階のアトリエが見学できるが、他のスペースは混雑状況により開放

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ポンピドゥーセンター(Centre Pompidou)

重要なお知らせ: 2025年9月22日より大規模改修のため2030年まで閉館

開館時間: 11:00~21:00
休館日: 火曜日、5月1日
入場料: €15(常設展+企画展)
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: ヨーロッパ最大の近現代美術館で、10万点以上の20~21世紀の作品を所蔵。1977年にレンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースが設計したインサイド・アウトデザインの建築が有名です。

見どころ・おすすめポイント

  • ピカソ、カンディンスキー、マティス、アンディ・ウォーホルなど20〜21世紀の巨匠作品が集結
  • 色鮮やかな配管やエスカレーターが外部に露出した、象徴的な建築デザイン
  • 外側のエスカレーターからのパリの眺めは格別
  • 建物前のジョルジュ・ポンピドゥー広場も人気スポット

改修期間中のプログラム

閉館期間中、コンステレーション・プログラムとして、フランス国内外のパートナー施設でコレクションを公開

  • グラン・パレ、ルーヴル美術館、ポンピドゥー・メス、上海ウエストバンド美術館、アムステルダムH’ART美術館などで企画展を開催
  • 2026年秋、パリ郊外マッシーに新施設『ポンピドゥー・フランシリアン』が開館予定

改修工事について

  • 総工費は約5億ユーロ
  • アスベスト除去、エネルギー効率改善(40%削減目標)、アクセシビリティ向上、防火安全性強化
  • 7階に一般開放される巨大テラスを新設予定

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【注意】月曜日は休館

以下の施設は火曜休館なので、別の曜日に計画しましょう。

  • オルセー美術館
  • ヴェルサイユ宮殿
  • ピカソ美術館
  • ロダン美術館
  • マルモッタン・モネ美術館
  • プティ・パレ


月曜日のおすすめモデルプラン

【午前】ルーヴル美術館(9:00〜12:30)- 開館直後の9時入場で主要作品を効率よく鑑賞
【ランチ】パレ・ロワイヤル・オペラ座周辺(12:30〜14:00カフェ・ブラッスリーで
【午後】オランジュリー美術館(14:30〜17:00)- ランチの後に、モネの睡蓮をゆったり鑑賞
【夕方】チュイルリー公園散策(17:00~)- 公園を抜けてコンコルド広場、シャンゼリゼ通りへ


火曜日に開館している美術館

オルセー美術館(Musée d’Orsay)

開館時間: 9:30~18:00(木曜は21:45まで)
休館日: 月曜日、5月1日、12月25日
入場料: €16、夜間料金€12(木曜18:00以降)
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: 世界最大の印象派コレクション。元駅舎の壮麗な建築空間で名画を鑑賞できます。

見どころ

  • モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホなど印象派・ポスト印象派の傑作が集結
  • 5階のカフェ・カンパナからはセーヌ川とサクレ・クール寺院の絶景


訪問のヒント

  • 無料開放日: 毎月第1日曜(事前予約必須)
  • 夜間料金がお得な木曜18:00以降もおすすめ


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ピカソ美術館(Musée Picasso Paris)

開館時間: 9:30~18:00
休館日: 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: €16
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: 世界最大のピカソコレクションを誇り、5,000点以上の作品と20万点の資料を所蔵。マレ地区の17世紀の館・オテル・サレで、ピカソ芸術の全貌を体感できます。

見どころ

  • ピカソの遺族から相続税の代物弁済として国が取得した貴重なコレクション
  • 絵画200点、彫刻150点、陶器100点、素描3,000点以上を所蔵
  • 青の時代からキュビスム、晩年まで、創作の全貌を辿れる

訪問のヒント

  • 無料開放日: 毎月第1日曜(事前予約必須)

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マルモッタン・モネ美術館(Musée Marmottan Monet)

開館時間: 10:00〜18:00(木曜は21:00まで)
休館日: 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: €14.50(常設展+企画展)
パリ・ミュージアムパス:利用可能
特徴: 世界最大のモネコレクションを誇る美術館。66点の油彩画を含む100点以上のモネ作品を、16区の閑静な住宅街にある元邸宅で落ち着いて鑑賞できます。

見どころ

  • 印象派の名の由来となった『印象、日の出』が常設展示される、モネファン必訪の美術館
  • ジヴェルニーの庭園を描いた睡蓮シリーズも充実
  • ベルト・モリゾの作品25点以上を含む、世界最大のモリゾコレクションも魅力

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ロダン美術館(Musée Rodin)

開館時間: 10:00〜18:30
休館日: 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: €14
特徴: 18世紀に国王の建築家によって建てられた美しい邸宅オテル・ビロンに、近代彫刻の父オーギュスト・ロダン(August Rodin)の作品を展示。6,800点の彫刻、8,000点の素描、10,000点の写真を所蔵する、彫刻専門美術館です。

見どころ

  • 『考える人』、『地獄の門』、『接吻』、『カレーの市民』など、ロダンの代表作が勢揃い
  • 3ヘクタールの彫刻庭園に点在する名作を、美しい自然の中で鑑賞できる
  • モネ、ルノワール、ゴッホなど、ロダンが収集した作品も展示
  • カミーユ・クローデル(ロダンの愛人・弟子・協力者)専用の展示室
  • ロココ様式の優美な邸宅建築そのものも見どころ

訪問のヒント

  • 10月〜3月の毎月第1日曜は無料開放
  • 春は庭園が特に美しく、多くのパリジャンや観光客が彫刻庭園だけを見るために入場券を購入
  • 平均滞在時間は1〜2時間
  • 庭園内のカフェレストラン『L’Augustine』で休憩も可能(美術館チケット保持者のみ)
  • 冬季は庭園が日没で早期閉鎖されるため注意

チケット・予約


カルナヴァレ美術館(Musée Carnavalet – Histoire de Paris)

開館時間: 10:00〜18:00
休館日: 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: 無料(常設展、特別企画展は有料)
特徴: パリの歴史を辿る博物館。マレ地区の16~17世紀の貴族邸宅を利用した、パリで最も古い市立博物館です。

見どころ

  • 先史時代から現在まで62万5,000点以上のコレクションを所蔵
  • 絵画、彫刻、模型、看板、写真、家具など、パリの歴史を多角的に紹介
  • 16世紀〜20世紀の店の看板、新石器時代のカヌー、フランス革命の資料、マリー・アントワネットの遺品など
  • 中庭にはカフェレストラン『Fabula』で、美しい建物と緑に囲まれた雰囲気の中で食事を楽しめる(春〜秋営業)

訪問のヒント

  • おすすめ時間帯: 開館直後の10:00〜11:00が最も静か
  • 見学時間は2〜3時間が目安

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パリ市立近代美術館(Musée d’Art Moderne de Paris / MAM)

開館時間: 10:00〜18:00(木曜日は21:30まで)
休館日: 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: 無料(常設展、特別企画展は有料)
特徴: 20~21世紀の現代アートコレクション。エッフェル塔を望むパレ・ド・トーキョー東翼に位置し、約15,000点のコレクションを所蔵しています。

見どころ

  • マティス『ダンス』やデュフィ『電気の精』の大壁画を展示
  • フォーヴィスム、キュビスム、リアリズム、抽象芸術、現代アートなど多様な芸術運動を網羅
  • ピカソ、マティス、ラウル・デュフィ、ジョルジュ・ブラック、モディリアーニなど著名芸術家の作品を展示
  • 人が少なくゆったりと鑑賞できる穴場的な美術館

訪問のヒント

  • 夏季は冷房完備でパリでは珍しく快適に見学できる
  • マティスの大作と静かに向き合える空間

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ブルデル美術館(Musée Bourdelle)

開館時間: 10:00〜18:00
休館日: 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: 無料(常設展、特別企画展は有料)
特徴: ロダンの弟子でジャコメッティの師でもあった彫刻家アントワーヌ・ブルデル(Antoine Bourdelle)が1885年から1929年まで暮らしたアトリエ兼住居を美術館化。

見どころ

  • 大理石、ブロンズ、石膏像500点以上が、アトリエの雰囲気そのままに展示される
  • 『弓を引くヘラクレス』や『瀕死のケンタウロス』など記念碑的作品が圧巻
  • 彫刻で溢れる庭園とカフェレストラン『ル・ロディア』

訪問のヒント

  • モンパルナス近くながら観光客が少なく静かな穴場スポット
  • 常設展は無料で予約不要

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ザッキン美術館(Musée Zadkine)

開館時間: 10:00~18:00
休館日: 月曜日、祝日の一部
入場料: 無料(常設展、特別企画展は有料)
特徴: ロシア出身の彫刻家オシップ・ザッキンが1928年から1967年まで暮らしたアトリエ兼住居。リュクサンブール公園のすぐ近く、緑に囲まれた庭園で300点以上の作品を鑑賞できます。

見どころ

  • エコール・ド・パリの代表的彫刻家ザッキンの創作空間を体験
  • 彫刻、タペストリー、素描、写真が展示される
  • プリミティヴィズムからキュビスム、新古典主義、晩年の叙情主義まで、自由で生命力あふれる創作の軌跡を辿れる
  • ブロンズ彫刻が並ぶ庭園は芸術と自然の調和が美しい

訪問のヒント

  • 隠れ家的な静かな美術館で、穴場スポットとしておすすめ

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グラン・パレ(Grand Palais)

開館時間: 9:30〜20:00(金曜は22:30まで)
休館日: 月曜、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: 展覧会により異なる
パリ・ミュージアムパス: 利用可(展覧会により条件あり)
特徴: 1900年の万国博覧会のために建設された巨大ガラス建築。現代アートや写真展、ファッションイベントまで幅広く開催されています。

見どころ

  • ガラス屋根の壮大なホールと、ネオ・ルネサンス様式の美しい建築
  • グラン・パレ・ナショナル・ギャラリーで開催される国際的な展覧会
  • フォトグラフィック・アートやファッションイベントも人気

訪問のヒント

  • 一部の展覧会では無料開放日あり(公式サイトで要確認)

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プティ・パレ(Petit Palais)

開館時間: 10:00〜18:00(金・土曜は20:00まで)
休館日: 月曜、1月1日、5月1日、7月14日、11月11日、12月25日  
入場料: 無料(常設展、特別企画展は有料)
特徴: 1900年の万国博覧会のために建てられた美術館。古典から19世紀初頭までの絵画・彫刻・装飾芸術が豊富に揃っています。 

見どころ

  • レオン・フラマンやロダン、モネ、セザンヌなどの名作が揃う
  • 美しいアール・ヌーヴォー様式の建築とモザイク床が見事 
  • 無料アプリによるガイドツアーで、自分のペースで魅力的なルートをたどれる 

訪問のヒント

  • パリ・ミュゼ(Paris Musées)カードを使えば、展覧会の優先入場や全館アクセスが可能。 
  • 図版・グラフィックアートを集めた『Cabinet des arts graphiques』もあり、予約して見学可能  

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ケ・ブランリー=ジャック・シラク美術館(Musée du quai Branly – Jacques Chirac)

開館時間: 10:30~19:00(木曜は22:00まで)
休館日: 月曜日、5月1日、12月25日
入場料: €14
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカ大陸の民族芸術30万点を所蔵。エッフェル塔のすぐ近くという立地も魅力です。

見どころ

  • 建築家ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)が設計した植物に覆われた斬新な建物
  • パプアニューギニアの儀式用品、スマトラの石彫、楽器、衣装、宝飾品など、
  • 非西洋文化の多様性を体感できる

訪問のヒント

  • 無料開放日: 毎月第1日曜

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クリュニー美術館(Musée de Cluny)

開館時間: 9:30〜18:15
休館日: 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: €13
パリ・ミュージアムパス: 利用可能
特徴: 中世美術の世界最高峰コレクション。1世紀のガロ・ローマン浴場遺跡の上に建つ歴史的建築です。

見どころ

  • 15世紀の傑作タペストリー『貴婦人と一角獣』は必見。五感を象徴する6連作は『織物のモナ・リザ』と称される
  • 1世紀のガロ・ローマン浴場遺跡と15世紀のゴシック建築が融合した建物自体も歴史的価値が高い
  • ノートルダム大聖堂の彫刻オリジナルも所蔵

訪問のヒント

  • 無料開放日: 毎月第1日曜

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【注意】火曜日は休館

以下の施設は火曜休館なので、別の曜日に計画しましょう

  • ルーヴル美術館
  • ポンピドゥー・センター
  • ギュスターヴ・モロー美術館
  • ドラクロワ記念館(Musée Delacroix)


火曜日のおすすめモデルプラン

【午前】オルセー美術館(9:30〜12:30) 開館直後の入場で印象派の名作を堪能
【ランチ】サン=ジェルマン=デ=プレ(12:30〜14:00) オルセーから徒歩圏、老舗カフェでランチ
【午後】ピカソ美術館(14:30~16:00) 
【夕方】マレ地区散策(16:00〜) ヴォージュ広場、セレクトショップ巡り


パリ滞在中はWi-Fi環境が必須

美術館の公式アプリを使ったり、Googleマップで道案内を見たり、レストランを予約したり。パリ旅行を快適にするには、インターネット環境が欠かせません。


パリ美術館の月曜・火曜休館日一覧表

この一覧表では、パリの美術館23館の月曜・火曜の開館状況のまとめています。

美術館名月曜火曜備考
ルーヴル美術館○ 開館×  休館水・金曜は21:00まで
オルセー美術館× 休館○ 開館木曜は21:45まで
オランジュリー美術館○ 開館× 休館金曜は21:00まで
マルモッタン・モネ美術館× 休館○ 開館木曜は21:00まで
ピカソ美術館× 休館○ 開館
ロダン美術館× 休館○ 開館
ドラクロワ記念館○ 開館× 休館
ギュスターヴ・モロー美術館○ 開館× 休館
ブルデル美術館× 休館○ 開館常設展無料
カルナヴァレ美術館× 休館○ 開館常設展無料
パリ市立近代美術館× 休館○ 開館常設展無料
プティ・パレ× 休館○ 開館常設展無料
ケ・ブランリー美術館× 休館○ 開館木曜は22:00まで
クリュニー美術館× 休館○ 開館
ギメ東洋美術館○ 開館× 休館
ザッキン美術館× 休館○ 開館常設展無料
グラン・パレ× 休館○ 開館金曜は22:30まで
リュクサンブール美術館○ 開館○ 開館企画展のみ
マイヨール美術館○ 開館○ 開館水曜は22:00まで
ダリ・パリ美術館○ 開館○ 開館
モンマルトル博物館○ 開館○ 開館年中無休
ブルス・ド・コメルス○ 開館× 休館金曜は21:00まで
ポンピドゥーセンター2025922日より2030年まで閉館中

重要な注意事項

  • すべての美術館は1月1日、5月1日、12月25日は原則休館(一部例外あり)
  • 毎月第1日曜は多くの美術館で無料開放(事前予約推奨)
  • 最新情報は各美術館の公式サイトで必ず確認してください


月曜・火曜も開館|曜日を気にせず訪問できる美術館

ダリ・パリ美術館(Espace Dalí)

開館時間: 10:00~18:00
休館日: なし(祝日・ストライキ時の臨時休館は公式確認)
入場料: €16
特徴: モンマルトルの中心にあるダリ専門美術館。300点以上のオリジナル作品を展示しています。彫刻や版画を中心に、シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリ(Salvador Dali)の多才な芸術性を堪能できます。

見どころ

  • 『宇宙の象』や『記憶の固執』など、ダリの最も有名な彫刻作品
  • シュルレアリスムの巨匠ダリの世界に浸れる空間
  • 文学、神話、歴史、宗教をテーマにしたエッチング作品

訪問のヒント

  • サクレ・クール寺院からすぐの立地で、モンマルトル観光と合わせて訪問しやすい
  • 平均滞在時間は45分~1.5時間

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モンマルトル博物館(Musée de Montmartre)

開館時間: 10:00〜18:00(木曜は21:45まで)
休館日: なし(祝日・ストライキ時の臨時休館は公式確認)
入場料: 大人€15
特徴: ルノワールが1885年から1929年までアトリエを構えた、17世紀に建てられたモンマルトル最古の建物の一つ。ルノワール、ユトリロ、ヴァラドンらが住んだ場所です。

見どころ

  • ルノワールが『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』を描いたアトリエが保存されている
  • ルノワールの傑作にインスピレーションを得たルノワール庭園からはクロ・モンマルトルのぶどう畑を一望
  • 『カフェ・ルノワール』で美しい建物と緑に囲まれた雰囲気の中で休憩(水~日曜11:30~17:00)ルトルの葡萄畑を一望でき、カフェ・ルノワールでの休憩も格別

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マイヨール美術館(Musée Maillol)

開館時間: 10:30〜18:30
休館日: なし(祝日・ストライキ時の臨時休館は公式確認)
入場料: 大人€16.90
特徴: 1995年に彫刻家アリスティド・マイヨール(Aristide Maillol)の生涯のミューズであったディナ・ヴィエルニによって開館。世界最大のアリマイヨールのコレクションを所蔵し、20世紀の近代美術作品も充実しています。

見どころ

  • マイヨールの彫刻、絵画、素描、テラコッタ作品を網羅した世界最大のコレクション
  • マティス、ボナール、デュフィ、ピカソ、ゴーギャン、ロダンなど20世紀の巨匠たちの作品
  • 18世紀に建てられた歴史的なオテル・ブシャルドン内に位置
  • 地下にある『カフェ・プレヴェール』は、1951年にジャック&ピエール・プレヴェール兄弟が開いたキャバレーの跡地

訪問のヒント

  • 夜間延長: 水曜は22:00まで(水曜の夜間開館は混雑が少なくおすすめ)
  • オンラインでの時間指定予約を強く推奨

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リュクセンブール美術館(Musée du Luxembourg)

開館時間: 10:30〜19:00(月曜は22:00まで延長)
休館日: 5月1日、12月25日(展覧会期間中のみ開館)
入場料: €14(企画展により変動)
特徴: 1750年に開館したフランス初の一般公開美術館。常設展はなく、年2~3回の企画展を開催。リュクサンブール公園内という絶好のロケーションにあります。

見どころ

  • ルネサンス期のヨーロッパ、芸術と権力の関係、パリの芸術の首都としての役割などをテーマにした国際的な企画展
  • 2012年にリノベーションされ、建築家茂繁男がデザインした段ボール製家具を使用した内装

訪問のヒント

  • 夜間延長: 木曜は22:00まで

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パリ美術館巡り|失敗しない7つのコツ

  1. ベストな訪問曜日を選ぶ
    ・水曜・木曜が最も空いている
    ・避けるべき: 火曜(ルーヴル休館で他館激混み)
    ・月曜・火曜の休館日一覧表
  2. 開館直後(9-10時)、夜間延長も活用
    ・午後3時以降も比較的空く
    ・夜間延長日の活用(金曜ルーヴル、木曜オルセー)
    ・夜の美術館は混雑が少なく、ロマンチックな雰囲気も魅力
  3. オンライン予約は必須
    ・3ヶ月前から予約可能
    ・当日券売り場の長蛇の列を避けるため、事前オンライン予約は絶対
  4. 毎月第1日曜日の無料開放を活用
    ・ただし大混雑&予約必須
    → 関連記事:【体験談】パリ美術館・第1日曜日の無料開放|予約方法と当日の混雑状況を実体験レポート
  5. 所要時間と効率的なルート
    ・ルーヴル美術館: 半日〜1日(主要作品のみ3-4時間)、オルセー2〜3時間
    ・効率的な組み合わせ: セーヌ川右岸コース/ 左岸コースなど/ 印象派専門コース
  6. 美術館巡りに便利なエリアに宿泊
    ・ルーヴル・オルセー周辺(1区・7区)
    ・複数館巡りなら中心部マレ地区
  7. パリ・ミュージアムパスを検討
    ・2日券€62、4日券€77、6日券€92
    ・1日3館以上なら元が取れる
    ・メリット・デメリット詳細はこちらから


さいごに

パリの美術館を最大限楽しむには、事前の休館日チェックとオンライン予約が鉄則です。休館日が「なし」と表示されていても、祝日やデモによる臨時休館の可能性があるため、必ず公式サイトで最新情報を確認しましょう。

第1日曜の無料開放は魅力的ですが、混雑は避けられません。開館直後や小規模館を狙うのが賢明です。夜間延長を活用すれば、日中とはまた違った雰囲気の中で鑑賞できます。

旅行の計画段階で各美術館の公式サイトを確認しましょう。複数の美術館を訪れる予定なら、パリ・ミュージアム・パスが便利です。主要館への優先入場ができ、個別チケットを購入するより費用も抑えられます。パスに含まれていない美術館は、GetYourGuideViatorKlookなどの予約サイトで事前チケットを手配しておくとスムーズです。

パリの美術館は世界最高峰の芸術体験を提供してくれます。この記事の情報を活用して、一生の思い出に残る美術館巡りを実現してください!


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