年間来場者数は、約870万人(2024年)、”モナ・リザ”や”サモトラのニケダリュ”をはじめ、数多くの傑作を見ることができる世界最大級の美術館といわれるルーヴル美術館が、毎月第一金曜日の18時から21時の間、入場が無料なのをご存知ですか?

全ての人が対象で、旅行者やパリ在住者も、この時間帯は無料で入ることができます。観光費用の節約や、何度か訪れていてピンポイントで作品を存分に楽しみたい方、また夜のルーヴル美術館を探検したい方など、芸術を味わえる絶好の機会です。

この記事では、無料入場の予約や注意点、ルーヴル美術館を有名な作品を効率よく回るルートをご紹介します。

第1金曜日のルーヴル・ナイトミュージアム
対象日時:毎月第1金曜の18:00〜21:45(*7、8月以外)
対象者:すべての人(観光客もOK)
チケットの予約は必要?:必要なし
混雑状況とおすすめの入館時間:17時から待つ
並ぶ場所:ピラミッドに向かって右側(チケットなしの列)
住所:Musee du Louvre 75001 Paris(map

チケット予約なしでも入館可能!混雑具合は?

2025年4月の第一金曜日チケットを、事前に予約しようと公式サイトをチェックしましたが、全て有料チケットになってしまったので、当日17時にルーヴルに到着し、そこからチケットなしの列に並びました。

並ぶ場所は、ピラミッドを正面に、右側のチケットなしの列に並びます(大きい傘が目印)。すでに30人ほど並んでいましたが、19時くらいに館内から外を見ると、それ以上の60人ほどの人が並んでいました。

17時から並び、30分後にはピラミッドの入り口前へ、そしてそこまで待つことなく荷物検査を通過しました。17:40には、ピラミッドの中には入りましたが、18時まで少し時間があったので待っていました。18時になると、カウンターに人はいますが、そのまま通過できます。

インフォメーションで館内マップをゲット
回るルート番号は各部屋に表記されていますが、どこかを通らないと別館に行けなかったり、気づけば同じところをグルグル回ってしまったりするので、マップは必須です。日本語の館内マップがあります。


混み具合は?

4月に比べ5月の人の多さはこの3倍以上でした。4月の時は30人ほどでしたが、5月では100人以上が待っていました。また通常の有料チケットで入る人も多かったので、外で待つ時間がさらに長くなりました。

年中観光シーズンといわれるパリですが、特に夏にかけては観光の人は増えます。そのためか7月と8月はこの第一金曜日の無料ナイトミュージアムは開催されていません。

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夜のルーヴル美術館を3時間で楽しむモデルルート

Sculpture of a faceless female body with wings, ivory stone,"The Winged Victory of Samothrace"
サモトラケのニケ (The Winged Victory of Samothrace)

第一金曜日は21時45分まで開いていますが、それでも実質3時間45分しかありません。ルーヴル美術館に所蔵されている、遺跡から美術、宝飾品と膨大な芸術品をその時間で見ることはできないので、有名な作品をメインで回るルートをご紹介します。

ドゥノン翼の入り口から

入り口は3つありますが、右にあるドゥノン翼から入ります。

地下1階:古代ギリシア美術を過ぎて階段を上がり、

0階:古代ローマ美術を過ぎます。そこから階段を登ると、

1階:”サモトラケのニケ(The Winged Victory of Samothrace)” が見えてきます。同じフロアーに、 ”モナ・リザ”、 ”民衆を導く自由の女神” 、 ”アポロンのギャラリー”、 ”ナポレオン3世の部屋”があります。

日が下がりだした時のアポロンのギャラリーは必見です。ほの暗い空間で宝石がいっそうキラキラと輝き、そのジュエリーを身につけた貴婦人たちが集まり、言葉を交わしながら踊る情景が浮かびます。

ナポレオン3世の部屋があるリシュリュー翼へ移動し、2階へ上がります。

2階:この階には北ヨーローパとルネッサンス期の作品が展示されています。ヨハネス・フェルメールの”レースを編む女”はこの階にあります。

そして最後は0階まで下り、ミロのヴィーナスを見ます。

どうでしょうか?

私が訪れたときは、2025年4月と5月なのですが、フェルメールの”レースを編む女” を見つけることができませんでした。彼の作品の中でも最も小さい絵画というので、その細やかなディティールを見てみたかったのですが、これもご縁なのかもしれません。

さいごに

ルーヴル美術館のナイトミュージアムは、照明に浮かび上がる名画や彫刻、装飾美術は、まるで時を越えて語りかけてくるようです。お昼とはまた違った神秘的な雰囲気のルーヴル美術館を体感できます。一度は体験したい夜のルーヴル、この第一金曜日の無料開放の日を狙って摩訶不思議な芸術の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ルーヴル美術館
住所:Musee du Louvre 75001 Paris
最寄り駅:Metro Palais Royal- Musee du Louvre
開館時間:9:00- 18:00(火曜日休館)
電話:+33 1 40 20 53 17
公式サイト:ルーヴル美術館

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