パリのマレ地区、美しいヴォージュ広場に面したヴィクトル・ユーゴー記念館(Maison de Victor Hugo)。ここは、ここは、『レ・ミゼラブル』、『ノートルダム・ド・パリ』の作者として世界的に知られる文豪ヴィクトル・ユーゴー(Victor Hugo)が、16年間の歳月を過ごした邸宅です。
現在は博物館として一般公開され、彼の創作活動の舞台となった部屋や、直筆原稿、家具、絵画などが展示されています。文学ファンはもちろん、19世紀フランスの生活文化やインテリアに興味がある方にも魅力的なスポットです。
この記事では、ヴィクトル・ユーゴー記念館の魅力をお届けします。
ヴィクトル・ユーゴー(Victor Hugo)
1802年 フランスの東部の町、ブザンソンに生まれる
1821年 幼馴染のアデール・フシェと結婚(サン・シュルピス教会)
1822年 詩集『オードと雑詩』で文豪デビュー
1830年 ロマン主義演劇の傑作『エルナニ』発表
1831年 歴史小説『ノートル=ダム・ド・パリ』発表
1832年 ヴォージュ広場のこの邸宅へ引っ越し(1848年まで居住)
1845年 ルイ・フィリップ王から子爵位を授与される
1851年 ナポレオン3世のクーデターに反対し、亡命生活へ
1862年 亡命先で大作『レ・ミゼラブル』を発表
1870年 ナポレオン3世の失脚後、フランスへ帰国
1885年 パリで死去(83歳)、国葬が執り行われ、パンテオンに埋葬される
ヴィクトル・ユーゴー記念館|偉大な文豪の暮らしと創作が息づく空間

ユーゴーは1832年から1848年まで、ヴォージュ広場のロアン=ゲメネ邸2階(日本式では3階)、約280平米のアパートメントで暮らしました。年間賃料は1500フラン(現在のユーロ換算額)で、4回の分割払いというリース契約でした。
邸宅は家族が退去後、家具などがオークションで散逸してしまいましたが、当時この家で働いていた床磨き師ギゴン・エルダーの回顧録や文書をもとに、往時の様子が忠実に再現されています。館内はユーゴーの人生の3つの時期に沿って展示が構成されています。
- 亡命前の時期(1802-1851年) – パリでの華やかな創作活動
- 亡命期(1851-1870年) – イギリス領ジャージー島、ガーンジー島での生活
- 亡命後の時期(1870-1885年) – フランス帰国後の晩年
ユーゴーの執筆デスク(立ち机)

館内で最も印象的な展示のひとつが、ユーゴーが実際に使用していた執筆デスクです。このデスクの特徴は、高さが約100cmもあること。
ユーゴーは立ちながら執筆する習慣があったため、普通のテーブルに脚を継ぎ足したスタンディングデスクを使用していました。
このデスクはもともと、亡命先のイギリス領ガーンジー島の邸宅に置かれていました。ガラス張りの展望室に設置され、正面に海が見えるよう配置されていたといいます。創作の合間に海を眺め、インスピレーションを得ていたのかもしれません。
1870年のフランス帰国後は、パリのエロー通りの邸宅の寝室に置かれました。現在記念館に展示されている最後の部屋は、このエロー通りの邸宅を再現したもので、ユーゴーの孫から寄贈された家具や調度品が配置されています。
オーギュスト・ロダンによるユーゴーの胸像

館内には、彫刻の巨匠オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin)が制作したユーゴーのブロンズ銅像(1904-1908年制作)が展示されています。顔はやや項垂れ、疲労の色が見える表情ですが、厚い胸板と堂々とした背中からは、内なる強さと精神の芯が感じられます。晩年のユーゴーの風格と苦悩を見事に表現した作品です。
制作エピソード
ロダンが胸像を制作しようとした当時、ユーゴーは高齢で疲労が蓄積しており、長時間のポーズを断りました。しかしロダンは諦めず、ユーゴーの日常生活を観察し、その姿をスケッチに収め、粘土を用いて制作を進めました。モデルの協力なしに完成させた傑作として知られています。
また、同じ部屋にはジュール・バスティエン=ルパージュ(Jules Bastien-Lepage)が描いたジュリエット・ドルエ(Juliette Drouet)の肖像画(1883年)も展示されています。ジュリエットはユーゴーの愛人であり、50年間にわたり彼を支え続けた女性です。
直筆原稿と手紙、絵画作品
ユーゴーは文学者であると同時に、優れた素描画家でもありました。館内には彼が描いた風景画や幻想的な作品が展示されており、文学以外の芸術的才能を垣間見ることができます。
また、当時の新聞記事、書簡、直筆原稿なども保存されており、19世紀フランスの文化・社会背景を知る上でも貴重な資料となっています。
インテリアと装飾芸術
19世紀フランスの上流階級の生活様式を伝える家具、調度品、壁紙、カーテンなどが再現されており、インテリアデザインや装飾芸術に関心がある方にも見応えがあります。
特に赤を基調とした応接間や、重厚な木製家具が配置された書斎など、当時の美意識が色濃く反映された空間が魅力的です。
訪問のヒント
アクセスと周辺情報
ヴィクトル・ユーゴー記念館は、パリ4区のマレ地区、美しいヴォージュ広場に面しています。地下鉄1号線のサン・ポール駅(Saint-Paul)またはバスティーユ駅(Bastille)から徒歩5分ほどで、赤レンガのアーケードが特徴的な歴史ある広場の一角にあります。周辺にはおしゃれなカフェやギャラリー、ブティックが並び、パリ散策に最適なエリアです。
周辺の見どころ
✓ ヴォージュ広場 - パリ最古の王立広場、美しい回廊とガーデン
✓ カルナヴァレ美術館 - 徒歩5分、パリの歴史を辿る無料美術館
✓ マレ地区 - ユダヤ人街やトレンディなショップが集まる人気エリア
入館のコツ
常設展は入場無料で、特別展のみ有料です。小規模な記念館のため、所要時間は30分~1時間ほど。平日の午前中は特に空いており、ゆっくりとユーゴーの世界に浸ることができます。月曜日は休館なので、訪問日には注意が必要です。
パリ滞在中はWi-Fi環境が必須
美術館の場所を確認したり、ヴォージュ広場周辺のカフェを探したり、マレ地区の観光情報を調べたり。パリ旅行を快適にするには、インターネット環境が欠かせません。
海外旅行でおすすめなのが、グローバルWiFiのレンタルルーターや、最近人気のeSIMです。グローバルWiFiは複数人でシェアでき、家族旅行やグループ旅行に最適。一方、eSIMは物理的なSIMカードが不要で、オンラインで購入してすぐに使えるため、一人旅や身軽に旅したい方におすすめです。
それぞれのサービスには特徴があるので、旅行スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
グローバルWiFi
海外旅行者に人気No.1のWi-Fiルーター。フランス全土で高速通信が可能で、複数デバイスを同時接続できます。空港での受取・返却も簡単で、初めての海外旅行でも安心です。
- 📶 4G/LTE高速通信対応
- 🔋 最大5台まで同時接続可能
- ✈️ 国内主要空港で受取・返却OK
- 💰 早期予約で最大20%OFF
eSIM(イーシム)
物理的なSIMカードが不要で、オンラインで購入してすぐに使えるeSIM。空港でのレンタル手続きも返却も不要で、スマホだけで完結します。荷物を減らしたい方におすすめです。
- 📱 スマホだけで設定完了(5分程度)
- 🌍 購入後すぐに利用開始可能
- 📦 受取・返却の手間なし
- 💳 クレジットカードで簡単購入
💡 選び方のポイント:複数人で旅行するならシェアできる「グローバルWiFi」、一人旅で身軽に行きたいなら「eSIM」がおすすめです。
パリ観光をもっと便利に
パリ・ミュージアムパス
パリ市内の主要美術館・博物館を効率よく回るなら、パリ・ミュージアムパスが便利です。ルーヴル美術館、オルセー美術館、ノートルダム大聖堂など、50以上の施設に入場できます。
マレ地区を深く知る現地ツアー
文学や歴史に興味があるなら、マレ地区ウォーキングツアーもおすすめです。専門ガイドと一緒に歩けば、ユーゴーの時代背景やマレ地区の歴史をより深く理解できます。
さいごに
ヴィクトル・ユーゴー記念館へ、一歩中へ入ると、木の甘酸っぱいような匂いがして、時間が止まったような空間です。また当時の新聞記事が保存されていたり、インテリアや装飾芸術に興味がある方にもおすすめです。
パリの中心地にありながら静かで落ち着いた庭園、文学と芸術の融合した空間でヴィクトル・ユーゴーの精神に触れられる貴重な体験ができます。パリ観光に文化的な深みを加えたい方にぴったりのスポットです。
入場料: 無料(特別展は有料)
開館時間: 10:00〜18:00(月曜休館)
所要時間: 30分〜1時間ほど
住所: 6 Place des Vosges, 75004 Paris, France
アクセス: Metro 1 「Saint-Paul」、「Bastille」から徒歩5分
公式サイト: ヴィクトル・ユーゴーの記念館公式サイト
合わせてチェック!
旅行前にホテル予約!
日本語対応で安心、料金や空室状況もすぐ確認できます。
