パリ旅行必見!3大美術館のひとつ、オルセー美術館の魅力と見どころ

芸術エッセイ

パリには美術館がたくさんありますが、その中でも印象派作品の宝庫ともいわれるオルセー美術館。セーヌ川沿いにあるその重厚な建物は、元はオルセー駅という鉄道の駅舎兼ホテルでした。

美術館のなかに入ると、ところどころで駅の雰囲気を感じられることでしょう。豊富なコレクションと歴史を感じさせる建物を歩き、時代を融合したこのオルセー美術館は、パリを訪れる際に外せないスポットと言えるでしょう。

オルセー美術館のクイック情報

入場料16€
チケット予約購入・予約→こちらから
開館時間9:30-18:00
(木曜日は21:45)
閉館日:月曜、祝日
無料開放日第一日曜(要予約)
所要時間3時間から半日
音声ガイド(日本語)あり(6€)
美術館の建設立 1900年(オルセー駅の鉄道駅舎兼ホテル)
建築家ヴィクトール・ラルー(オルセー美術館としては、1986年から開館)
作品数4000点以上
作品の種類印象派、ポスト印象派、パリ前衛芸術
芸術形式絵画、彫刻、家具、工芸品
有名作品ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール
住所Esplanade Valéry Giscard d’Estaing 75007 Paris, France (Map
最寄り駅Solferino駅(地下鉄12)、Musée d’Orsay駅(RER C号線)

1, オルセー美術館に訪れる価値があるのはなぜ?

100年以上たくさんの人がこの時計を見ていただろう

・印象派とポスト印象派のコレクションが大多数を占めていて、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、エドガー・ドガ、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、ポール・セザンヌなど有名な画家の作品を一堂に見ることができる。

・オルセー美術館の建物が、1900年パリ万博博覧会のためにヴィクトール・ラルーの設計のもと、建てられたオルセー駅舎兼ホテル。その後1986年にオルセー美術館として開館されました。その壮大で歴史的な建物も見所の一つ。

・絵画だけでなく、彫刻、写真、家具、装飾芸術など19世紀後半から20世紀初頭の多様なコレクションが展示されている。

・オルセー美術館では、定期的に行われる特別展やイベントが開催されていて、新しい視点で芸術を楽しむことができる。

・オルセー美術館からの上の階に行くと、窓からエッフェル塔やパリ市内の素晴らしい景色が一望できる。

2, オルセー美術館の見どころ

クロード・モネ『Preparatory sketches for plein air figure』(1886)

展示作品は、ガイドマップどおりに置かれていないこともありますが、絵画から彫刻、家具と工芸品など多岐に渡り4000点以上もの芸術が展示されています。

エントランスを抜けると、真っ直ぐと伸びるプロムナーデ、天井のアーチと時計が駅の面影を残しています。

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ『Self -portrait』(1889)

オランダのポスト印象派の画家。彼の作品は、力強い筆致と艶やかな色彩で特徴づけられます。彼は生涯を通じて精神的な問題に悩まされていました、その不安や恐怖を、独特なうねりのタッチで表していると言われています。この絵画は彼が耳を切り落とした後の病院での療養中に描かれました。

・エドゥアール・マネ『Berthe Morisot au bouquet de violettes』(1879)

フランスの画家で、印象派の先駆者、印象主義とリアリズムの橋渡しをし、モダンアートへの道を開いたといわれています。この絵画は女流画家のベルト・モリゾが描かれています。彼女の柔らかい表情の中に力強い個性も感じられます。

ピエール=オーギュスト・ルノワール『Jeune femme à la voilette』(1875

フランスの印象派の画家。明るい色彩と柔らかなタッチが特徴です。彼の作品では『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』や『船遊びをする人々の昼食』といった日常の喜びが描かれた作品で有名です。またこの絵は、横向きでベールを被った女性が描かれていますが、彼女の持つ繊細さや女性の美しさを描かれています。

・ポール・セザンヌ『Les Joueurs de cartes』(1890-1895)

フランスのポスト印象派、近代画家の父と称されています。この『カード遊びをする人びと』は、違った構成で5枚描かれていて、プロヴァンスの農民がカード遊びに夢中になっている様子が描いています。彼の作品は、色彩と構造の調和を探究する点で評価されています。

個人的に好きな場所

(左)Ernest Barrias『Les Chasseurs d’alligators』1894、(真ん中)『Hector Guimard Gueridon Pedestal table』 1899 、(右)Èmile friant 『Ombres portées』1891

オルセー美術館の2階は、1880年から1900年の彫刻が並んでいます。そしてアールヌーボ様式の家具や、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、ピエール・ボナールの絵など飾られています。ここは長い石のベンチもあるので休憩するのにもいいのと、他の場所よりも比較的空いているので穴場です。

3, オルセー美術館の予約方法

左側Aはチケットあり、右側Cは当日チケット予約なしの入り口

オルセー美術館のサイト(こちら)からチケットを購入し、時間を予約します。そして当日は予約時間の30分前から入場できます。

私は水曜日の12時から訪れましたが、当日チケットなしの入り口には、外に30人ほど並んでいました。聞いたところ、当日の入場は平日でも並ぶそうなので、事前にチケットと時間を予約するのをお勧めします。

4, オルセー美術館の空いている時間

駅のプラットフォームの面影が残るオルセー美術館

オルセー美術館に訪れるおすすめ時間

私が訪れたのは水曜日12時でした。事前にチケットを購入して時間も予約していたので、待つことなく入れたのですが、中は人でいっぱいでした。

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、ポール・セザンヌ、クロード・モネなどの巨匠たちの絵が並んでいるエリアが特に人が多かったのですが、一瞬人が少なくなった時があり、時間を見たら13時半でした。

13時頃から15時頃まで、比較的空いているように思いました。

オルセー美術館の所要時間

オルセー美術館の全作品に目を通すとなると、最低でも3時間は必要です。私は見たいものをじっくり見て、もう一度見たい作品はまた戻って、その他の作品は足早に見ていきましたが、それでも3時間半ほどかかりました。

オルセー美術館の中にはカフェやレストランがあるので、ランチを取りながら午後までゆっくり過ごしてみるのもいいかもしれません。

5, オルセー美術館のレストラン、カフェ

カフェ・カンパナ Café Campana(5階)。時計の向こうには、サクレクール寺院が見えます

印象派たちの絵を見ていくと、だんだんといい匂いがしてきます。時計がシンボルのカフェ・カンパナ『Café Campana』です。カジュアルなレストランですが味は保証つきです。

1900年代の装飾と天井のフレスコ画を見ながら食事ができるレストラン・ドゥ・ミュゼ・ドルセー『Restaurant du Musée d’Orsay: Le Restaurant』。ランチとティータイム、木曜日はオルセー美術館のナイト・ミュージアムに沿ってディナーもできます。

入り口から入ってすぐにあるセルフサービスのカフェ・デ・ラ・ガレ『Café de la Gare』、スナックや軽食をとりながら一休みできます。

6, オルセー美術館を訪れるためのヒント

Henri Fantin-Latour 『Coin de table』1872

・写真撮影は許可されていますが、フラッシュや三脚その他の物理的な機器は禁止されています。

・スニーカーとショルダーバックで、軽装で訪れることをお勧めします。

・ロッカーサイズ(35×35×25cm)を超える物は、クロークへ預けます。(2024年6月では事前に予約が必要だったので一度こちらからお問い合わせください)

オルセー美術館公式サイト→こちらから

・館内マップのダウンロードやこちらから

7, さいごに

ギュスターヴ・カイユボット Gustave caillebotte『Reboteurs de parquet』(1875)

私は特にどんな作品があるのか、下調べをせずに訪れました。感覚のまま、見たいものを見て、偉大な芸術家たちの作品を見て感情が色んな方向に動きました。

しかしその時代や作品の背景、アーティストの人生も知っていると、さらに楽しさが増すとも感じました。

かつて多くの人たちがこのルセー美術館の時計を見ながら、この場を交差していた時を想像しながら、ゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。

パリに来た時にはぜひ訪れてみてください。

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