マルセイユ・カンティーニ美術館(Musée Cantini):現代アートの宝庫を探訪


マルセイユの旧港からオスマン様式のアパートメントを眺めながら歩いていると、こぢんまりとしたお店が立ち並び、ルイ・ヴィトンやエルメスのブティックが見えてきます。その向かいにお屋敷のような建物があり、そこがカンティーニ美術館(Musée Cantini)です。


17世紀に建てられたこの建物はさまざまな歴史を経て、1888年に彫刻家であり美術愛好家でもあったジュール・カンティーニが購入し美術館となり、その後、彼の遺志によりマルセイユ市に寄贈されました。


この記事では、カンティーニ美術館の魅力や見どころ、訪問時のポイントについてご紹介します。

マルセイユ・カンティーニ美術館

入場料無料作品の数約400点所蔵
開館時間火曜日-日曜日、
午前10時-午後6時
作品の種類点描画、フォーヴィスム、キュービズムなど
所要時間約1時間有名作品ポール・シニャック(Paul  Signac)『マルセイユ港への入り口』
空いてる時間帯11時-14時頃公式サイトマルセイユ・カンティーニ美術館

マルセイユ・カンティーニ美術館に訪れる価値があるのはなぜ?

カンティーニ美術館は、アンドレ・ドランやピエール・ボナールの作品を含む貴重なコレクションが揃い、現代美術の動向を深く理解できる場所です。

17世紀の歴史的な邸宅を利用した美しい建築が、またアート作品と見事に調和しています。静かな雰囲気の中で、アートと建築の調和を楽しむことができるため、アート好きには必見のスポットです。



マルセイユ・カンティーニ美術館の個人的な感想

ヴィクトル・ブローネル(Victor Brauner)

ヴィクトル・ブローネル(Victor Brauner)Poichali, 1946

ルーマニア生まれフランスで活躍した、シュルレアリスム・アーティスト。1931年に彼は彼の目がくり抜かれた自画像を描き、その7年後に左目を失ってしまう。その影響からなのか、1939年ごろからの彼の絵画は、ファンタジータッチで幻想的、だけどその作品のものたちの目はしっかり描かれています。

パリ市立美術館にも何点か飾られていて、一度見たら忘れられないインパクトのある作品です。

マルセイユ・カンティーニ美術館に訪れるおすすめ時間と所要時間

私が訪れたのは、11時ころでした。1階には私しかおらず、2階も2、3人ほどしかすれ違わなかったので、比較的空いていました。

美術館は2階建てですが、小さいため、所要時間は、1時間から2時間くらいあれば十分ゆっくりと一つ一つの作品を見て回れると思います。

さいごに

カンティーニ美術館は、20世紀の現代アートを中心に、フランス美術の多様な作品を楽しめる美術館です。マルセイユの歴史的な邸宅を利用した建物と、豊かなアートコレクションは、訪れる価値が十分にあります。次回のマルセイユ旅行では、ぜひカンティーニ美術館を訪れて、フランス現代美術の魅力に触れてみてください。

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