2026年、世界で最も有名な美の殿堂ルーヴル美術館(Musée du Louvre)が歴史的な変化の時を迎えています。
「工事中でも名作は見られる?」「モナ・リザ専用ギャラリーって?」「入場料が上がったって本当?」
パリ旅行を計画している方なら、気になる疑問も多いはずです。結論から言えば、ルーヴルは完全閉館ではありません。「新ルネサンス(Nouvelle Renaissance)」と名付けられた約6年間に及ぶ大規模改修プロジェクトがスタートしましたが、開館を続けながら工事が進められます。
完了予定は2031年。今回は、現時点で分かっている改修計画の全貌やチケット予約の注意点、そして改修期間中に賢く名作と向き合うための実用情報をお届けします。
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1|ルーヴル美術館「新ルネサンス」計画の全貌と主な改修内容
2026年1月から2031年(完成予定)にかけて進められる「新ルネサンス」計画は、ルーヴルの歴史の中でも最大級の大規模改修プロジェクトです。
モナ・リザ専用ギャラリーの新設
従来の展示室(国家の間)で課題となっていた深刻な大混雑を解消するため、方形中庭(Cour Carrée)の地下空間を活用した約3,000平方メートルの広大な専用ギャラリーが整備されます。他の展示室を経由せずに鑑賞できる単独の動線と専用チケット制が導入され、劇的な混雑緩和が図られます。
東側エントランスの設置(2026年5月設計チーム決定)
ガラスのピラミッド前にできる長蛇の列を分散するため、17世紀に建てられた東側ファサード「大コロナード」前の歴史的な堀(モート)を活用し、2つの新しい地下入り口が設置されます。国際コンペによりニューヨークの「セルドルフ・アーキテクツ」とパリの「スタジオ・アーキテクチャー」の共同チームが設計を担当し、周辺には美しい庭園やカフェ、書店も併設される予定です。
地下展示室の整備とインフラの最新化
中庭の地下空間をダイナミックに活用して新たな展示スペースを確保し、これまで眠っていた貴重な収蔵品を公開可能にします。また、1980年代の「グランド・ルーヴル計画」以来数十年が経ち老朽化した配管、空調設備、断熱性能を21世紀基準へとアップデートします。
2|入場料改定(32ユーロ)と資金調達の裏側
2026年1月14日より新しい料金体系がスタートし、EEA(欧州経済領域)域外(日本を含む非EU圏)からの訪問者の入場料は、これまでの22ユーロから32ユーロ(約45%の引き上げ)となりました。
改修費用の一部は、入場料や寄付金、ルーヴル・アブダビからの収益で賄われ、フランスの税金は投入されません。
今回の値上げには、インフラ修復だけでなく、館内の防犯・セキュリティ体制の抜本的な刷新という重大な目的があります。2025年秋に館内で発生した大規模な宝飾品盗難事件(約8,800万ユーロ相当の被害)を受け、世界最高峰の美術品を守るための最先端警備インフラの導入費用として、この改定分が活用されています。
3|改修期間中の訪問ガイド|チケット予約と館内での注意点
改修期間中も事前のオンライン予約(日時指定)が必須となっています。現地での当日券手配に頼ると入場できない場合があるため、早めの準備が安心です。
チケット予約の選択肢
- 公式サイト直接予約(32ユーロ): 英語・フランス語のみ対応。
- 日本語対応チケット予約: 言語に不安がある方は、日本語で完結するオプショナルツアーサイト経由での予約がスムーズです。
▶︎ ルーヴル美術館の日本語チケット予約・詳細を見る(GetYourGuide) - パリ・ミュージアムパスの活用: ルーヴルを含む50以上の主要施設に入場できるパスです。パスを利用する場合でも、ルーヴル公式サイトで別途入場指定枠を確保する必要があります。
▶︎ パリ・ミュージアムパスの料金と対象施設をチェックする(GetYourGuide)
改修期間中の鑑賞と通路の注意点
《モナ・リザ》(専用ギャラリー完成までは従来の展示室または館内仮設展示にて公開)、《ミロのヴィーナス》、《サモトラケのニケ》といった3大至宝をはじめとする主要作品は引き続き鑑賞可能です。
ただし、工事の進行に伴い一部のテーマ別展示室が順次ローテーションで閉鎖されます。また、工事用の仕切り壁が設置されることでいつもの近道が塞がり、大幅な遠回りを強いられるケースがあるため、館内の案内表示やスタッフの誘導に注意を払う必要があります。訪問前には公式サイトのスケジュールページで最新の開館・閉鎖ルーム情報を確認しておくと確実です。
夜間無料開放の活用
毎月第1金曜日の18:00~21:00(※7月・8月を除く)は、どなたでも無料で入場できます(※事前に公式サイトからの無料予約が必須)。混雑が比較的少なく、夜の照明に浮かび上がる作品群を静かに鑑賞できるおすすめの時間帯です。
さいごに
世界で最も訪問者の多い美術館が、未来を見据えて大きく生まれ変わろうとしている「新ルネサンス」計画。
工事用の壁や遠回りといった変化も含めて、それは時代を超えて人間が「決して忘れたくない美」を守り継ごうとする熱量のあらわれでもあります。
2026年以降にパリ旅行を計画中の方は、ぜひ最新情報をチェックの上、今しか味わえない特別なルーヴル美術館の姿を体験してみてください。
ルーヴル美術館(Louvre Museum)
開館時間: 9:00-18:00(水・金曜は21:00まで)
休館日: 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料:22ユーロ (32ユーロ|EEA域外からの訪問者)
オーディオガイド: あり(改修期間中は一部提供中断の可能性)
住所: Musee du Louvre 75001 Paris
アクセス: メトロ1・7号線「Palais Royal - Musée du Louvre」駅
公式サイト: ルーヴル美術館公式サイト
改修期間: 2026年1月〜2031年(予定)
訪問前に公式サイトで開館状況を必ず確認
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