オンフルールの港から旧市街地を歩いていると、エリック・サティの家は見えてきます。入り口に近づくにつれて、彼の曲が聞こえてきます。彼が今、この家の中でピアノを弾いているのかと錯覚します。
エリック・サティ(éric satie)は、フランスの作曲家・ピアニストであり、その彼の革新的な音楽スタイルは、クラシック音楽から現代音楽に至るまで多大な影響を与え、今日でも多くの人々に愛されています。サティの音楽は、そのシンプルさと独創性で知られており、音楽界の異端児ともいわれており、多くの作曲家やアーティストにインスピレーションを与えました。
この歴史的な場所は、近代音楽の先駆者であるエリック・サティが生まれた家であり、彼の人生からどうやって逸脱した芸術が生まれたのか、音楽だけでなく彼の内面にも触れることができる貴重な場所です。
エリック・サティの家の魅力

フランス・オンフルールの中心部に位置する「エリック・サティの家」は、彼の生誕地であり、彼の人生や作品について学べる博物館となっています。館内は、彼の音楽や美術作品を展示するだけでなく、訪れる人々が体験しながら楽しめる工夫がされています。
特に注目すべきは、彼の音楽が流れる中で展示を楽しむことができる点で、まるで彼の頭の中に引き込まれるかのような体験ができます。
エリック・サティの家の個人的な感想

入場料を支払うとオーディオガイド(英語かフランス語)がついてきます。これがないとこの美術館は楽しめないと思います。展示品の前に行くと、センサーが反応して、自動的に説明が流れてきます。オーディオガイドから流れてくる説明を英語で聞き、展示品のパネルはフランス語表記のみ。
そのパネルが翻訳できなかったため、フランス語圏の人に聞いてみたけど、サティの独特な世界観を、比喩や造語によって表現されているため、感覚では理解できるけど、頭で説明しにくく、読んだ人がそれぞれ感じる世界だから、通訳するのも難しいと言っていました。
しかし彼は独創的で豊かな感性を持っているので、フランス語勉強中で、理解は難しくても、感性を刺激されること間違いないと思います。
さいごに
変わり者といわれていたエリック・サティの生家に期待を膨らましていったけど、斜め上をいく不思議な館でした。
彼は自身の感覚に忠実に正直に生きたため、人には理解されず孤独に人生を送っていたように思います。
エリック・サティの家は、彼の音楽が好きな人だけでなく、芸術に触れる時間として、彼の生家を訪れるのは有意義な時間になることでしょう。
オンフルールに行った際には、ぜひエリック・サティの家を訪れてみてください。
エリック・サティの生家(オンフルール)
開館時間:10:00~18:00(休館日:火曜日)
入場料:7ユーロ(オーディオガイド込み)
所在地:67 Bd Charles V, 14600 Honfleur
公式サイト:こちらから
所要時間:1時間
混み具合:空いている
広さ:3階建て、庭に試写室
作品:詩、自筆サイン、メモ