フランス北部ノルマンディー地方・オンフルールのエリック・サティの家で体感する、音楽の歴史と芸術的な空間

芸術エッセイ

フランスの美しい港町オンフルールには、多くの観光客が訪れるスポットがあります。その中でも、特に音楽と芸術に興味がある方にとって見逃せないのが「エリック・サティの家」です。

エリック・サティ(1866-1925)は、フランスの作曲家・ピアニストであり、その彼の革新的な音楽スタイルは、クラシック音楽から現代音楽に至るまで多大な影響を与え、今日でも多くの人々に愛されています。サティの音楽は、そのシンプルさと独創性で知られており、音楽界の異端児ともいわれており、多くの作曲家やアーティストにインスピレーションを与えました。

この歴史的な場所は、近代音楽の先駆者であるエリック・サティが生まれた家であり、彼の人生からどうやって逸脱した芸術が生まれたのか、音楽だけでなく彼の内面にも触れることができる貴重な場所です。

エリック・サティの家の魅力

パリ・モンマルトルの彼のアパートの様子


フランス・オンフルールの中心部に位置する「エリック・サティの家」は、彼の生誕地であり、彼の人生や作品について学べる博物館となっています。館内は、彼の音楽や美術作品を展示するだけでなく、訪れる人々が体験しながら楽しめる工夫がされています。

特に注目すべきは、彼の音楽が流れる中で展示を楽しむことができる点で、まるで彼の頭の中に引き込まれるかのような体験ができます。

エリック・サティの家の個人的な感想


・フランス人でも理解が難しいフランス語の造語メモ

入場料を支払い、英語かフランス語のオーディオガイドを着けます。展示品の前に行くと、センサーが反応して、自動的に説明が流れてきます。

流れてくるオーディオガイドの説明を英語で聞きつつ、しかし展示品のパネルはフランス語表記のみなので、理解するのは難しかったです。

翻訳を使っても理解できず、フランス語圏の人に聞いて見たけど、サティの独特な世界観を、比喩や造語によって表現されているため、感覚では理解できるけど、頭で説明しにくく、読んだ人がそれぞれ感じる世界だから、通訳するのも難しいと言っていました。

しかし彼は独創的で豊かな感性を持っているので、フランス語勉強中で、理解は難しくても、感性を刺激されること間違いないと思います。

エリック・サティの家の訪問ポイント・所要時間

フランス・オンフルール『エリック・サティの家』


オンフルールの港から古いアパートメントの道を歩いていくと、エリック・サティの家は見えてきます。入り口に近づくにつれて、彼の曲が聞こえてきます。彼が今、この家の中でピアノを弾いているのかと錯覚しました。

・ガイド付きツアー

エリック・サティの家を訪れる際には、ガイド付きツアー、もしくはフランス語が理解できた方がなお楽しめることと思います。

・所要時間

博物館自体は小さく展示品の数は少ないけど、彼のメモや芸術品を一つ一つ理解しながら観て回ると1時間ほどかかると思います。

ツアーでは、サティの生涯や彼の作品にまつわるエピソードを深く学ぶことができ、より一層理解が深まります。また、博物館ショップでは、サティに関連する書籍やCD、記念品が購入できるので、旅の思い出に最適です。

さいごに


オンフルールに行ったら絶対に行きたかったエリック・サティの生家。変わり者といわれていた彼の博物館に期待を膨らましていったけど、斜め上をいく不思議な館でした。

彼は自身の感覚に忠実に正直に生きたため、人には理解されず孤独に人生を送っていたように思います。

エリック・サティの家は、彼の音楽が好きな人だけでなく、芸術に触れる時間として、彼の生家を訪れるのは有意義な時間になることでしょう。

フランス・ノルマンディーへの旅行を計画している方は、ぜひオンフルールのエリック・サティの家を訪れてみてください。

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