パリを訪れたら一度は行きたいルーヴル美術館(Musée du Louvre)。世界最大級の美術館として知られ、年間870万人もの来場者が訪れます。『La Gioconda(モナ・リザ)』や『Victoire de Samothrace(サモトラケのニケ)』など、教科書で見た名作を間近で鑑賞できる夢のような場所です。

実は、このルーヴル美術館が毎月第1金曜日の夜、誰でも無料で入場できることをご存知でしょうか?観光客も地元の人も、この時間帯なら入場料なしで世界の名作に触れることができます。旅行費用を節約したい方、お気に入りの作品をじっくり鑑賞したい方、そして幻想的な夜のルーヴルを体験したい方にとって、見逃せないチャンスです。

この記事では、無料入場の方法から混雑状況、効率的な鑑賞ルートまで、実際に訪問した経験をもとに詳しくご紹介します。


ルーヴル美術館の無料開放日

開催日時: 毎月第1金曜日 18:00~21:00(7月・8月を除く)
対象者: すべての方(観光客もOK)
事前予約: 不要
おすすめ入館時間: 17:00から並ぶのがベスト
待機場所: ピラミッド正面に向かって右側(チケットなしの列)

住所: Musee du Louvre 75001 Paris(map
アクセス: メトロ1・7号線「Palais Royal – Musée du Louvre」駅
通常開館時間: 9:00~18:00(火曜日休館)
公式サイト: ルーヴル美術館公式サイト


予約なしで入場可能!実際の混雑状況と待ち時間

2025年4月に実際に訪問した際、公式サイトでは有料チケットのみの表示だったため、当日17時にルーヴルに到着し、チケットなしの列に並びました。

17時到着の場合のタイムライン

  • 17:00 – 到着時点で約30人が並んでいた
  • 17:30 – ピラミッド入口前に到着
  • 17:40 – 荷物検査を通過してピラミッド内へ
  • 18:00 – 入場開始(カウンターはありますが、そのまま通過OK)


並ぶ場所を間違えないように

ピラミッドを正面に見て、右側のチケットなしの列に並びます。大きな傘が目印になっているので、分かりやすいです。


月によって混雑度が大きく変わる

  • 4月: 約30人が待機(比較的スムーズ)
  • 5月: 100人以上が待機(4月の3倍以上の混雑)

パリは年間を通じて観光客が多い都市ですが、特に春から夏にかけて観光シーズンがピークを迎えます。そのため、7月と8月は無料開放が実施されませんのでご注意ください。


館内マップは必須!日本語版を入手しよう

入場後、まずはインフォメーションで日本語の館内マップを入手しましょう。ルーヴル美術館は非常に広大で複雑な構造をしています。各部屋にルート番号が表記されていますが、マップなしでは同じ場所を何度も回ってしまったり、目的の作品にたどり着けなかったりすることも。特に限られた時間で効率よく鑑賞するには、マップが必須アイテムです。


3時間で名作を巡る鑑賞ルート

Sculpture of a faceless female body with wings, ivory stone,"The Winged Victory of Samothrace"
『Victoire de Samothrace(サモトラケのニケ)』 ルーヴル美術館(Musée du Louvre)

第1金曜日は21時まで開館していますが、18時入場でも実質3時間しかありません。膨大なコレクションの中から、世界的に有名な名作を中心に回るおすすめルートをご紹介します。

  • スタート: ドゥノン翼から入場
    美術館には3つの入口がありますが、右側のドゥノン翼から入るのがおすすめです。

  • 1: 地下1階〜0階(古代美術エリア)
    地下1階で古代ギリシア美術を鑑賞しながら階段を上り、0階の古代ローマ美術を通過します。ここから次の階段へ。

  • 2: 1階(ハイライト作品が集結)
    階段を上ると、まず目に飛び込んでくるのが『Victoire de Samothrace(サモトラケのニケ)』。翼を広げた美しい彫刻が、訪問者を迎えてくれます。この階には名作が集中しています。

    モナ・リザ: 言わずと知れたダ・ヴィンチの傑作
    民衆を導く自由の女神: ドラクロワの大作
    アポロンのギャラリー: 宝石が輝く豪華な空間
    ナポレオン3世の部屋: 当時の貴族の暮らしを体感

    夕暮れ時のアポロンのギャラリーは必見!薄暗い照明の中で宝石がキラキラと輝き、まるで貴婦人たちが舞踏会で語り合う光景が目に浮かぶようです。

  • 3: リシュリュー翼2階(北ヨーロッパ美術)
    ナポレオン3世の部屋からリシュリュー翼へ移動し、2階へ上がります。この階には北ヨーロッパとルネサンス期の作品が展示されています。特にヨハネス・フェルメール(Jan van der Meer van Delft)の『De kantwerkster(レースを編む女』は見逃せない小品です(※展示状況により見られない場合もあります)。

  • 4: 0階でフィナーレ
    最後は0階まで下りて、『Vénus de Milo(ミロのヴィーナス)』で締めくくります。理想的な美の象徴として知られるこの彫刻は、ルーヴルを代表する作品の一つです。


さいごに

昼間のルーヴルも素晴らしいですが、夜のルーヴルには特別な魅力があります。照明に浮かび上がる名画や彫刻、装飾美術は、まるで時を越えて語りかけてくるかのよう。昼間とは全く違う神秘的で幻想的な雰囲気に包まれます。静かな空間で作品とじっくり向き合える夜のルーヴルは、一度は体験したい特別な時間です。


2026年からの大規模改修について

ルーヴル美術館は2026年から大規模な改修工事を予定しています。訪問予定の方は、事前に公式サイトで最新情報をチェックしておくと、より快適に鑑賞できます。


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