「アートって、ちょっと難しそう……」

「美術の教科書に載っているような綺麗な絵もいいけれど、もっと心にガツンとくる刺激がほしい!」

そんなあなたに、ぜひ訪れてほしい特別な場所が南フランスの古都モンペリエにあります。それがモンペリエ・アール・ブリュット美術館(Musée d’Art Brut Montpellier)です。

一歩足を踏み入れると、私たちが普段「こうあるべき」と思い込んでいる常識がガラガラと崩れ落ちるような、不思議でエネルギッシュな世界が広がっています。今回は、「人間の心と創造性」という人間科学の視点を交えながら、この美術館の魅力をわかりやすくお届けします!

旅行前のワンポイントアドバイス

モンペリエの街探索や、美術館巡りを快適に楽しむなら、安定したネット環境の準備は必須です。旅行が決まっている方は、事前の準備がおすすめです。

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そもそも「アール・ブリュット」ってなに?

「アール・ブリュット(Art Brut)」とは、フランス語で「生の(きがえのない)芸術」という意味です。

美術の学校で教育を受けていない人や、社会の枠組みの外で暮らす人々が、誰に見せるためでもなく「描かずにはいられない!」という強い心の衝動だけで生み出したアートを指します。

  • 誰かのマネではない、100%オリジナルの表現
  • 創作への衝動、表現そのものへの誠実さ
  • 自分の心の中のドロドロやワクワクをそのまま形にしている

人間科学の視点から見ると、これは人間が持つ「自己表現の究極のカタチ」と言えます。言葉にできないモヤモヤや、脳裏に焼き付いて離れないイメージを、身の回りにあるペンや石ころ、布きれを使って必死に外に吐き出す行為。それこそがアール・ブリュットの正体なんです。


モンペリエ・アール・ブリュット美術館の見どころ

南仏の穏やかな住宅街の中にひっそりと佇むこの美術館。一見すると美しい普通の邸宅のようですが、一歩足を踏み入れると、そこには外観からは想像もつかない驚くべき世界が広がっています。

館内には、現在250人以上のアーティストによる、750点以上の作品がぎっしりと展示されています(コレクション全体では2000点以上にも及ぶそうです!)。既成概念にとらわれない、生々しくも純粋なエネルギーに満ちた空間は、歩くだけで圧倒されるものがあります。


創設者フェルナン・ミシェルが遺した「アトリエ」と「亜鉛の魔法」

この美術館のベースとなったのは、職人であり芸術家でもあった男性、フェルナン・ミシェル(Fernand Michel)の膨大なコレクションと彼自身のアトリエです。

ミシェルが創作の相棒に選んだのは、「亜鉛(ジンク)」という、本来なら工業的で冷たく硬い金属の板でした。彼はそれをハサミで切り、何度も叩き、まるで命を吹き込むように滑らかで詩的な作品へと生まれ変わらせたのです。館内には彼のリアルな作業場(アトリエ)も当時のまま残されており、一人のクリエイターの執念と息遣いが、今もそこに漂っているかのような臨場感を味わえます。


冷たい亜鉛に宿る温もり、フェルナン・ミシェルの世界

そんな数ある傑作の中で、私が一番激しく心を掴まれたのも、やはりこのフェルナン・ミシェルの亜鉛アートでした。

亜鉛といえば、触れれば冷たく、簡単には曲がらない頑固な金属です。それなのに、目の前にある彼の作品は、素材の硬さをすっかり忘れてしまうほど、驚くほど滑らかで柔らかい表情をしていました。

一打ち、一打ち、金属の板を叩くたびに、彼はどんな感情をここに込めていたのだろう。そう想像した瞬間、なんだか鼻がつーんと痛くなって、目頭が熱くなりました。

人間、誰しも心の中にコントロールできないほど荒々しい感情を抱えることがあります。彼はそのトゲだらけの感情を、金属を叩くという行為を通じてじっくりと柔らかくほぐし、最初から綺麗だったかのように整えて外に出したのかもしれません。

すべてを丸く均一にするのではない。 ハードな部分はあえてそのまま残し、柔らかくしたいところには、時間をかけて向き合う。

冷たいはずの金属に吹き込まれた、あまりにも人間らしい温もりを前にして、私はしばらくその場から動けなくなってしまいました。


旅の準備|南仏モンペリエへの行き方

「私もそのエネルギーを肌で感じてみたい!」と思ったら、さっそく旅の計画を立てましょう。南仏モンペリエはパリから高速列車(TGV)で約3時間半。美しいビーチや治安の良い旧市街が広がり、フランス人からも大人気の街です。

ヨーロッパの移動は列車・バスを日本語で一括比較する

おすすめなのが、ヨーロッパ中の交通機関を網羅したルート検索アプリ「Omio(オミオ)」です。出発地と目的地を入れるだけで、列車・バス・飛行機の「時間・料金」を日本語で一括比較し、その場でチケットまで買えてしまいます。フランス国鉄のややこしいサイトと格闘する必要はもうありません!


南仏ワインの聖地へ!ピク・サン・ルー半日ブドウ園ツアー

モンペリエを訪れたら外せないのが、地元が誇るラングドックワインの最高峰「ピク・サン・ルー」のブドウ園です。

雄大な山を背景に広がる美しいブドウ畑を眺めながら、職人たちの情熱が詰まった極上のワインをテイスティング。街中とはまた違う、南仏の豊かな自然のエネルギーを五感でチャージできる特別な体験です。半日ツアーなので、アート鑑賞のスケジュールとも相性抜群です!


ホテル選びは、移動のストレスをゼロにする

旅の移動ストレスを無くすなら、美術館へアクセスしやすい「トラム2号線沿い」や、中心地の「コメディ広場周辺」のホテルがおすすめです。色々な予約サイトを比較してきましたが、個人的にずっと使っているのが「Agoda(アゴダ)」です。タイミングによっては好立地のホテルや高級ホテルがバーゲン価格で大幅に値引きされていることも魅力です。

サイトの操作性がシンプルで日本語や日本円決済にも完全対応しているため ストレスなく直感的に検索できます。現地での拠点探しに迷う無駄な時間や労力を省き 条件に合ったお得で快適な滞在先をスムーズに確保できます。


さいごに

モンペリエ・アール・ブリュット美術館にあるのは、いわゆる「お行儀の良いきれいなアート」ではありません。 そこにあるのは、人間の心が持つ、もっと泥臭くて、純粋で、強烈な「生きたい」「表現したい」というエネルギーそのものです。

日々の仕事や生活で「こうしなきゃいけない」と心がガチガチになっている人ほど、この美術館を訪れると「もっと自由に生きていいんだ!」と心がふっと軽くなるはず。

刺激的なアートをたっぷり堪能した後は、美術館の中庭へ足を運んでみてください。南仏らしいオリーブの木が植えられた静かな中庭が広がっていて、鑑賞後に高ぶった心を優しく落ち着かせるのにぴったりのロケーションです。

もし南フランスへ行く予定があるなら、ぜひモンペリエまで足を伸ばして、この唯一無二のアートを体感してみてはいかがでしょうか。

Musée d'Art Brut Montpellier(モンペリエ・アール・ブリュット美術館)


開館時間: 10:00 - 13:00|14:00 - 18:00 (水曜日〜日曜日|月・火・祝日はお休み)
入場料: 8ユーロ 

所在地: 1 rue Beau Séjour, 34090 Montpellier, France
アクセス: トラム2号線「Beaux-Arts(ボザール)」駅から徒歩すぐ
公式サイト: モンペリエ・アール・ブリュット美術館公式サイト


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