掘り出し物の器を探しに、四天王寺さんの骨董市へ。

1月21日、まだまだ寒い午後過ぎ、白い息を吐きながら境内へ向かう。どこか新年の雰囲気をまだ残した大阪・天王寺区の空気が、冬らしく凛としていていました。

四天王寺の骨董市は、毎月20日と21日に開催される関西最大級の骨董市。593年から続くというから、その歴史の重さに少し背筋が伸びます。境内には懐かしい品々を求める人々が集まり、ゆるやかに時間が流れていました。

※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。


予想を裏切る、骨董市の広がり

初めに入った一本道から、このくらいの小さい規模かなと思っていました。けれど曲がると、広場に広がる露店。そしてまたその奥につながる道にもお店があり、またその奥にも広場がありました。

とても広い。

いくつかお店をチェックしながら歩き、気づけば1時間半が経っていました。足は疲れていたけれど、心地よい疲労感です。歩けば歩くほど、新しい発見がある。それが四天王寺の骨董市の魅力なのかもしれません。


骨董市に集う人々と、時代を超えた品々

三分の一は外国人かもしれないと思うほど、さまざまな国の言葉が飛び交っていました。

器は、酒差しやおちょこ、お茶の器や大皿、壺から着物や刀まで。若い男性が浮世絵を真剣に見つめていたり、年配の女性が九谷焼の皿を手に取って光にかざしていたり。それぞれが、何かとの出会いを探しているようでした。

レコードや文庫本、昔の世界のお札やコイン、着物。昭和やその前の時代の子供用のおもちゃもあります。明治時代の骨董品をガラスケースなしで手に取れるのも、骨董市ならでは。懐かしいものを見ていると、ノスタルジーな気持ちになりました。

時代を超えて、誰かの大切だったものが、こうして並んでいます。


平皿との、ご縁がなかった話

私は日用使いの平皿を探しに行きました。

九谷焼の小皿を手に取り、色合いが美しくてしばらく眺めていました。けれど、よく見ると小さなヒビが見えました。そしてもう一度見に行った時には、トキメキが少なくなっていたのです。私とはご縁がないと判断して、購入しませんでした。

骨董市では、こういう判断の連続です。一度目に「いいな」と思っても、二度目に見ると印象が変わる。逆に、最初はスルーしたものが、帰り際に妙に気になって引き返すこともあります。それが、運命の出会いというやつなのかもしれません。


春絵の前で、立ち止まる

浮世絵に惹かれて見ていたら、横に外国の若い男性がいました。よく見ると春絵でした。欲しかったけれど、家のどこに置こうか悩んで、今回は辞めました。骨董市には、こういう「ちょっと気になるけど」という品物がたくさんあります。


レコードと文庫本の、小さな出会い

結局、レコードや文庫本などを扱ったお店で、気になっていたものを購入できました。

何を買ったかは、ここでは伏せておきます。でも、ずっと探していたわけではないのに、ふと目に留まって「今日はこれだ」と思えるものに出会えました。骨董市の醍醐味は、こういう偶然の出会いにあるのだと思います。

ここは現金払いが基本のようで、クレジットカード払いのお店もあるかもしれませんが、財布に余裕を持たせて行くと、思わぬ出会いに対応できます。


骨董市が似合う、人生の節目

引っ越し後に、家に何か飾りが欲しい時。骨董市は、そんな時にもいいかもしれません。

レトロなお着物や昔の時計、アンティークな飾り。新しい暮らしを始める時、新しい部屋に何か一つ、古いものを置く。それは新しい生活に、少しだけ深みを与えてくれる気がします。真新しい家具だけでは物足りない、そんな時に骨董市で見つけたものは、良い味を出してくれます。

明治時代の壺差しや、昭和の古いおもちゃ。誰かの時間を経てきたものが、また新しい誰かの暮らしに寄り添う。そう考えると、骨董市は時間をつなぐ場所なのかもしれません。


五感で感じる、四天王寺の時間

時々お線香の匂いと、緑茶屋さんのお茶の匂い。ゴーンと鐘が鳴るなか、冬の木漏れ日の中を歩き、ノスタルジーな時間を過ごせました。

これは、四天王寺という場所だからこその体験です。ただの骨董市ではなく、お寺の境内という空間が、不思議な時間の流れを作り出しています。

鐘の音が響くたびに、時代が少し戻るような感覚。古いものに囲まれながら、現代を生きている自分がいる。その不思議な感覚を味わえるのが、四天王寺の骨董市なのだと思います。


骨董市で見つけたものを、暮らしに取り入れる

骨董市で器や古い品を手に入れたら、それをどう暮らしに馴染ませるか、それもまた楽しみの一つです。

古いものと新しいもの、和と洋、時代の違うものを一つの空間に置く。そのバランス感覚が、部屋の雰囲気を決めます。もし「もっと部屋全体の雰囲気を整えたい」と思ったら、インテリア通販サイトを覗いてみるのもいいかもしれません。

こちらのインテリア通販サイトでは、骨董市で見つけた古いものを引き立ててくれるような、シンプルで洗練された家具が揃っています。アンティークと現代の家具、その組み合わせが、自分だけの空間を作ります。


もし、自宅に骨董品が眠っているなら

四天王寺の骨董市を歩いていると、ふと思います。実家の押し入れや、祖父母の家に、「こういうものがあったような気がする」と。

もし自宅に古い器や着物、掛け軸などが眠っているなら、一度プロに見てもらうのも悪くありません。骨董市で相場感を掴んだ後なら、なおさら。

骨董品買取の専門業者なら、自宅まで来て査定してくれます。価値がわからないまま処分してしまうより、一度プロの目で見てもらうだけで、思わぬ発見があるかもしれません。


終わりに

器を探しに行った四天王寺の骨董市。

平皿とのご縁はなかったけれど、レコードと文庫本に出会えました。春絵の前で立ち止まり、九谷焼を二度見て、古いおもちゃに懐かしさを感じました。

また季節が変わったら、訪れてみようと思います。その時は、どんな出会いが待っているでしょうか。

大阪・四天王寺骨董市の覚え書き

開催日: 毎月21日(弘法市)、毎月21日・22日(骨董市)
時間: 早朝〜夕方(お店により異なる)
場所: 四天王寺境内
アクセス: 地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」徒歩約5分
入場料: 無料
支払い: 現金推奨
所要時間: 1時間半〜2時間


合わせてチェック!


四天王寺エリアを拠点に、大阪観光をゆっくり楽しむ

四天王寺は天王寺公園や通天閣にも近く、大阪らしい街歩きを楽しめるエリアです。骨董市を訪れたあともゆったり過ごしたい場合は、周辺に宿泊するのもおすすめです。

Advertisements