冬のパリは一年で最もロマンチックな季節。シャンゼリゼ通りのイルミネーション、クリスマスマーケットの温かな灯り、そして美術館で過ごす文化的なひととき。パリのクリスマスは特別な思い出になること間違いなしです。
2024年12月に友人がパリへ遊びに来たとき、私が実際に案内したクリスマスの街歩きルートのもとに、パリのクリスマスを気軽に楽しめるガイドをまとめました。
初めての人でもゆったり満喫できるように、街のきらめきスポットや人気のクリスマスマーケット、歩きやすいモデルコース、気をつけておくと安心なポイントまでやさしく紹介しています。
寒さ対策だけ忘れずに、あたたかな気持ちでパリのクリスマスを楽しんでください。
パリのクリスマスの魅力
パリのクリスマスは、街全体が光に包まれるイルミネーションと変わります。華やかなイルミネーションに包まれたシャンゼリゼ通りやモンマルトルの丘、冬限定のマーケットで楽しむグルメやスイーツは、まさに冬の魔法。
- 世界最高峰のイルミネーション: シャンゼリゼ通りをはじめ、パリ全体が光に包まれます
- 本場のクリスマスマーケット: ヨーロッパ伝統のマーケットで、ホットワインや手作り雑貨を楽しめます
- 美しい教会のミサ: ノートルダム大聖堂やサクレクール寺院での荘厳なクリスマスミサ
- 冬限定の特別メニュー: レストランやカフェでクリスマス限定メニューを堪能
パリ・クリスマスの見どころ
パリのクリスマスシーズンは11月下旬から1月初旬まで。イルミネーションは17時頃から深夜まで点灯し、日没が早いので夕方からの散策がちょうどいい時間帯です。
イルミネーション・スポット
- シャンゼリゼ通り: 毎年恒例の大規模イルミネーション
- エッフェル塔: 冬の夜空に輝くシャンパンフラッシュ
- オペラ周辺: ショッピングとライトアップの両方を楽しめるエリア
- サンジェルマン・デ・プレ: 落ち着いた街並みに似合うあたたかな灯り
- ヴァンドーム広場、フォーブル＝サントノレ通り: ブランドのショーウィンドウが華やか
冬季限定のマーケットの楽しみ方
クリスマスマーケットでは、限定の雑貨やフード、温かいドリンクが楽しめます。
- 手作り雑貨はお土産探しにぴったり
- グリューワインやフランス菓子で体がぽかぽかに
- 夜はライトアップで幻想的な雰囲気に
2025年最新！おすすめライトアップスポット
必見のライトアップスポット10選
1. シャンゼリゼ通り（Avenue des Champs-Élysées）パリ最大級のイルミネーション
点灯期間: 2025年11月16日〜2026年1月初旬
点灯時間: 17:00〜24:00
世界で最も美しい大通りと称されるシャンゼリゼ通りでは、約400本の木々がLEDライトで輝きます。2025年のテーマは「魔法の森」で、赤と金色を基調とした豪華な演出が予定されています。
アクセス: メトロ1号線「Charles de Gaulle-Étoile」駅または「Concorde」駅
おすすめ時間: 18:00〜20:00（混雑を避けるなら平日がベター）
点灯式情報
開催日時: 2025年11月16日(日) 18:30〜
シャンゼリゼ通り全体が歩行者天国となり、音と光のショーが開催されます。凱旋門近くには高さ13.5mのリサイクル可能なクリスマスツリーも登場します。
2. ギャラリー・ラファイエット（Galeries Lafayette）豪華なドーム装飾
点灯期間: 2025年11月14日〜未発表
営業時間: 月〜土 10:00〜20:30、日 11:00〜19:00
百貨店の1階から天井まで大きくそびえるクリスマスツリーと、美しいアールヌーヴォーのガラスドームが重なり合って生まれる光景は、とにかく圧巻です。
屋上テラスに上がれば、オペラ座やエッフェル塔まで一望できて、また違ったパリの表情が楽しめます。
すぐ近くのプランタン百貨店では、毎年凝ったショーウィンドウが登場するので、こちらもぜひ。
ギャラリー・ラファイエットとセットで巡りたいスポットです。
住所: 40 Boulevard Haussmann, 75009 Paris
アクセス: メトロ7、9号線「Chaussée d’Antin – La Fayette」駅
3. ノートルダム大聖堂周辺（Notre-Dame de Paris）厳かな光の演出
点灯期間: 通年（クリスマスは特別装飾）
復興工事が進められているノートルダム大聖堂。周辺のシテ島とサン・ルイ島はクリスマスシーズンに美しくライトアップされます。セーヌ川沿いの散策もロマンチックです。
アクセス: メトロ4号線「Cité」駅
4. エッフェル塔（Tour Eiffel）黄金に輝くランドマーク
点灯期間: 通年
点灯時間: 日没〜翌1:00（毎時0分にキラキラ点滅）
冬のエッフェル塔は格別の美しさ。毎時00分に5分間だけ見られるシャンパンフラッシュは必見。クリスマスシーズンは特に幻想的な輝きを放ちます。セーヌ川やモンマルトルの丘など、遠目からでも見れます。
ベスト撮影スポット: トロカデロ広場、シャン・ド・マルス公園
アクセス: メトロ6号線「Bir-Hakeim」駅、RER C線「Champ de Mars – Tour Eiffel」駅
5. モンマルトルのサクレクール寺院（Sacré-Cœur）パリ夜景との共演
点灯期間: 通年
白亜の寺院がライトアップされ、眼下にはパリの夜景が広がる絶景スポット。クリスマスミサも開催されます。
アクセス: メトロ2号線「Anvers」駅、ケーブルカー利用可
モンマルトル周辺の幻想的ライトアップ
サクレ・クール寺院周辺の丘や坂道は、パリの街を一望できる絶好の夜景スポット。
・夕方からライトアップが始まり、写真映え抜群
・小道沿いにはカフェやクリスマス雑貨店も
・ゆったり散策して幻想的な雰囲気を楽しめる
・遠くにエッフェル塔が見えるスポットも
注意点: 夜間は階段が暗いので足元注意！
6. ルーヴル美術館とチュイルリー庭園｜芸術と光に包まれる冬の散策スポット
点灯期間: 2025年11月下旬〜2026年1月初旬
ガラスのピラミッドがライトアップされたルーヴル美術館と、チュイルリー庭園のイルミネーションは優雅な雰囲気。隣接するクリスマスマーケットと併せて訪れるのがおすすめです。
アクセス: メトロ1号線「Palais Royal – Musée du Louvre」駅
7. ヴァンドーム広場（Place Vendôme）高級ジュエリーが輝く広場
点灯期間: 2025年11月19日〜2026年1月12日
有名なヴァンドーム広場は、クリスマスツリーや星のガーランドで彩られます。 広場の四隅には大きく印象的なモミの木が並び、ラ・ペ通り、カスティリオーネ通り、サントノーレ通りなど周辺の高級ブティックのファサードも光に包まれます。 さらに、ルイ・ヴィトンのメリーゴーラウンドが2025年1月1日まで無料で楽しめます。
アクセス: メトロ1・8・12号線「Concorde」駅、メトロ7・14号線「Pyramides」駅
8. モーリス・バレス広場（Place Maurice-Barrès）趣ある教会と街並みのイルミネーション
点灯期間： 2025年11月下旬〜2026年1月初旬
点灯時間：17:00～23:00
モーリス・バレス広場の一角には、麗しき歴史ある教会が佇み、優美な街並みに温かみのあるライトが灯ります。広場の一角にはディオールやシャネルなどの洗練されたブティックも点在し、光と時間が交差するかのような、華やかで落ち着いた雰囲気が魅力のエリアです。
広場から続くサントノーレ通りやフォーブル・サントノーレ通りには、エルメス本店をはじめとする高級ブティックが軒を連ね、ショーウィンドウとイルミネーションが一体となった、歩くだけで楽しめる華やかな通りです。
アクセス: メトロ1・8・12号線「Concorde」駅、メトロ8・12・14号線「Madeleine」駅
9. モンテーニュ通り（Avenue Montaigne）高級ブランドの華やかな通り
点灯期間: 2025年11月18日〜2026年1月初旬
モンテーニュ通りとフランソワ1世通りには、木々を照らすクリスマスイルミネーションが登場し、高級ブティックのショーウィンドーも華やかに彩られます。ディオール、シャネル、ルイ・ヴィトンなど世界的メゾンが軒を連ねるエレガントな通りです。
アクセス: メトロ1号線「Franklin D. Roosevelt」駅、メトロ9号線「Alma-Marceau」駅
10. サン・ジェルマン・デ・プレ地区（Quartier Saint-Germain-des-Prés）芸術的カフェと街並み
点灯期間: 2025年11月下旬〜2026年1月初旬
文化的な雰囲気漂う左岸の中心地。高級ブランド店が並ぶサン・ジェルマン大通りのイルミネーションは洗練された美しさです。歴史あるカフェでホットチョコレートを飲みながら休憩を。クリスマスマーケット
アクセス: メトロ4号線「Saint-Germain-des-Prés」駅
パリ郊外｜ディズニーランド・パリ（Disneyland Paris）
期間: 2025年11月9日〜2026年1月6日
パリ郊外にあるディズニーランド・パリでは、盛大なクリスマスイベントを開催。シンデレラ城のライトアップショーや、ディズニーキャラクターとのグリーティングなど、家族で楽しめます。
アクセス: RER A線「Marne-la-Vallée – Chessy」駅
パリ・クリスマスマーケット｜マルシェ・ド・ノエル（Marché de Noël）
1. チュイルリー公園マーケット
開催期間: 2025年11月15日〜2026年1月4日
営業時間: 10:00〜22:00（クリスマス当日は休業）
規模: 約80軒の屋台
チュルリー公園のクリスマスマーケットでは、遠くにエッフェル塔を望みながら冬の雰囲気を満喫できます。観覧車やメリーゴーランドなどもあり、大人も子どもも楽しめるお祭り気分のスポットです。
場所: Place du Trocadéro, 75016 Paris（Jardin des Tuileries）
2. サン・ジェルマン・デ・プレのクリスマスマーケット
開催期間: 2025年12月1日〜12月27日
営業時間: 11:00〜21:00
規模: 約50軒の屋台
サン・ジェルマン・デ・プレ教会前の広場で開催される、洗練された雰囲気のマーケット。アート作品や高品質な手工芸品が多く、お土産探しに最適です。
場所: Place Saint-Germain-des-Prés, 75006 Paris
3. ノートルダム大聖堂周辺のマーケット
開催期間: 2025年12月6日〜12月26日
営業時間: 11:00〜20:00
規模： 約40軒の屋台
歴史的な雰囲気の中で楽しむ小規模ながら趣のあるマーケット。地元職人の手作り品が多く、ユニークなお土産が見つかります。
パリ郊外｜ラ・デファンスのクリスマスマーケット
開催期間: 2025年11月28日〜12月30日
営業時間: 11:00〜22:00
規模: 約350軒の屋台
パリ郊外の高層ビル街で開催される巨大マーケット。スケートリンクも併設され、家族連れに人気です。屋台の数が多く、様々な国の料理を楽しめます。
アクセス: メトロ1号線、RER A線「La Défense – Grande Arche」駅
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実体験ガイド｜午後〜夜のクリスマスライトアップルート
15:00 ギャラリー・ラファイエット（Galeries Lafayette）からスタートします。
- クリスマスツリー鑑賞
- 屋上テラスで景色を楽しむ
- ウィンドウショッピング（プランタンのショーウィンドー）
16:00 ルーヴル美術館からチュルリー庭園をすぎ、一度ヴァンドーム広場へ向かいます。
- チュイルリー庭園
- ヴァンドーム広場（ルイヴィトン、リッツ・ホテル）
- フォーブル＝サントノレ通り（ディオール、エルメス本店）
- モンテーニュ通り（ディオール本店）
18:00 シャンゼリゼ通りへ
- イルミネーション散策
19:00 トロカデロ広場
- エッフェル塔のシャンパンフラッシュ鑑賞（19:00または20:00）
20:30 トロカデロからメトロで移動、モンマルトルへ
- ディナーでひと休み
- サクレ・クール寺院からパリの夜景を満喫
サクレ・クール寺院前の丘から広がる夜景は、冬の澄んだ空気と相まってとても美しい景色でした。さらに、寺院から右に少し下ると、小さな一角から遠くにエッフェル塔が見えるビュースポットもあって、ちょっとしたサプライズのような瞬間です。
いかがでしょうか。
ギャラリー・ラファイエットからエッフェル塔までは、冬の街並みを楽しみながら、途中で休憩を挟みつつ徒歩で移動しました。イルミネーションやショーウィンドウが続くルートなので、歩くだけでもクリスマス気分がどんどん高まります。
そのあと、エッフェル塔のあるトロカデロへ向かい、ここからモンマルトルへはメトロで移動します。夜でも移動しやすい区間で、アクセスもシンプルです。
友人はモンマルトルに滞在していたため、その付近でディナーとなりました。ただし、クリスマスには開いていないレストランや、予約で取れないところも多々あるので、事前予約は必須です。
クリスマス時期のパリ旅行｜実践的なアドバイス
- 服装・持ち物｜防寒対策を万全に
・気温: 0〜8℃程度。厚手のコート・手袋・マフラー・帽子は必須。カイロを持参するのもおすすめです。
・靴: 石畳を長時間歩くので歩きやすい靴を - 予約が必要なもの
・レストラン: クリスマス前後は2週間前までに予約推奨
・ホテル: 12月は繁忙期のため早めの予約が◎
・エッフェル塔: 登る場合は事前オンライン予約必須 - 注意点
・スリに注意（特に観光地やメトロ内）
・12月25日は多くの店舗・レストランが休業
クリスマスマーケットでの楽しみ方
- 食べ歩きグルメを堪能
・ヴァン・ショー（香辛料入りホットワイン）は必須
・ショコラ・ショ（ホットチョコレート）で体を温める
・寒い日にはラクレット（溶かしチーズ料理）やタルティフレット（ポテトとチーズのグラタン）で温まる
・デザートはクレープやワッフルがおすすめ - お土産探し
・手作りのクリスマスオーナメント
・フランス産の石鹸やコスメ
・木製のおもちゃや雑貨
・アルザス地方の陶器
クリスマスに開館している美術館
12月24日（クリスマスイヴ）
12月24日は日曜日のため、通常日曜日に開館している施設はほぼ営業しています。ただし、一部の店舗やレストランは19:00頃に早めに閉店する可能性があります。事前に公式サイトで営業時間を確認してください。
開館している主要美術館
- ルーヴル美術館
- オルセー美術館
- オランジュリー美術館
- ロダン美術館
- ピカソ美術館
- ジャックマール＝アンドレ美術館
- ヴェルサイユ宮殿
- ポンピドゥー・センター（現在休館中）
12月25日（クリスマス）
クリスマス当日は、ルーヴル美術館やオルセー美術館など主要な国立美術館の多くが休館します。ですが、一部の美術館や文化施設が開館しています。
開館している美術館
- ブルス・ドゥ・コメルス
- モンマルトル美術館
- ダリ美術館
- マイヨール美術館（12月24日休館）
- ジャックマール＝アンドレ美術館
- ポンピドゥー・センター（現在休館中）
開館している観光施設
- エッフェル塔（通常営業、セーヌ川クルーズも運航）
- モンパルナスタワー（パリの絶景を楽しめる）
- ノートルダム大聖堂（ミサあり）
- サクレ・クール寺院（クリスマスコンサートあり）
さいごに
2025年のパリのクリスマスは、イルミネーション、マーケット、グルメのすべてが揃った、まさに夢のような季節です。この記事で紹介したモデルコースや注意点を参考にすれば、初めての方でも効率よく満喫できると思います。
旅をより安心して楽しむために、ホテルやツアーの予約は事前にまとめてチェックしておくのがおすすめです。また、冬のパリはとても寒いので、防寒対策も忘れずに。
冬の魔法に包まれたパリで、私の体験を思い出しながら、素敵なクリスマスを楽しんでください。
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