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エンジニアがワークショップでアートを選定。社内が明るく華やかに!MicroWorld代表取締役 杜 穎富

©︎Molly Herman (Molly Herman)

今回、MicroWorld株式会社様に、コロナの時代に適応したWeb完結型のワークショップ「ArtScouterワークショップ」を受講していただきました。受講後、参加者9名全員でArtScouter取扱作品の中から選んだ1点をご購入頂きました。

本稿では、同社の代表取締役・杜 穎富氏にインタビューさせて頂き、ワークショップで得られた成果や、作品購入についての感想をお聞きしました。


―まず、MicroWorld様の会社概要や業務内容を教えて頂けますか。

杜さん 当社では『最先端技術で「超スマート社会」へ』という合言葉の下、2018年に創業した非常に若い会社です。ITシステム開発分野における金融ソリューション事業を中心として、最先端のIT技術を用いて顧客の課題解決に取り組んでいます。現在、社員は約60名在籍していますが、私ともう数名のスタッフを除いてほぼ全員が技術者です。

―杜社長が中国ご出身ということで、社内も中国出身の方が多いのでしょうか。

杜さん そうですね。現在、中国人が70%弱、日本人が30%強という社員比率になっています。今後は、バングラデシュやベトナム、韓国など日中以外の国籍の社員も積極的に採用し、一層の多国籍化を推進しようと考えています。

―杜社長が日本で会社を起業しようと考えた理由や起業経緯をお聞かせ頂けますか。

杜さん 私は1997年に来日し、当初はITエンジニアとして開発現場でSE業務やプロジェクト管理業務などに約10年間従事してきました。来日期間が長くなるにつれ、中国から日本へと渡ってきて、もう少し何か日本社会に貢献しながら世界の架け橋になれるような活動ができないかと考え、起業を決意しました。

―世界の架け橋になりたいという話がありましたが、貴社のビジョンをもう少し詳細に教えて頂けますか。

杜さん 私は、日本に渡ってきて以来約25年間、親密で良好な人間関係を築きながら仕事を進めることを何よりも心がけてきました。中国には「一花一世界」「一砂一極楽」といったように、「一輪の花、一粒の小さな砂の中を覗いてみると、その中にはちゃんとそれぞれ一つの世界が入っているのだ」という意味の故事がありますが、いろいろな人が小さな世界の中で一つに集まるというイメージを大切にしています。

―それが、会社名の「MicroWorld」にもつながっているのですね。

杜さん そうですね。

©︎Molly Herman (Molly Herman)

―ところで、杜社長は、当初それほどアートにはご興味がなかったとお聞きしました。ArtScouterワークショップの話を最初にお聞きになった時、どのように思われましたか。

杜さん 私自身がエンジニア出身ということもあって、正直なところアートにはあまり興味がなく、どちらかといえば敬遠していました。アートは難しい、わからないという先入観がありましたね(笑)。ですから、今回のワークショップをきっかけとして、アートに対してもう少し近づくことができるチャンスなのかもしれないと思いました。

我々のようなIT企業は、何かと堅苦しいイメージを持たれがちなので、オフィスにアート作品を取り入れることによって、会社のイメージが変わり、ビジョンや理念にも好影響があるのではないかという期待もありましたね。

―どのような基準でワークショップに参加するメンバーを選定されましたか

杜さん 中堅、リーダークラスのメンバーです。今後、部長やリーダー候補となるようなメンバーを選定して参加してもらいました。

―ワークショップ終了後、企業理念やビジョンに対する理解度はどう変わりましたか。

杜さん 当社は歴史の浅い若い会社なので、様々な背景の社員が短期間に中途採用で集まってきています。また、私自身も日々の業務に忙殺されがちで、会社の理念や理想、夢などをきちんと社員と話しあう機会がこれまであまり持てませんでした。

実施してみて何よりも驚いたのは、一つのアート作品を目の前にして企業理念や夢について話をすると、各社員が自分の意見を遠慮なくハッキリ主張できていたことです。エンジニアという仕事柄なのか、普段私が業務現場で接している時は寡黙な社員が多かったので、良い意味でびっくりしましたね。各社員が会社の将来や理念に対してどれくらい理解してくれているのか、どんな思いを抱いているのかがよく分かるようになりました。

ワークショップの様子
ワークショップの様子

―実施後のアンケートを見ても、半数以上の方から、もともとアートには興味がなかったけれど、ワークショップ実施後にアートへの興味関心が高まったと書いていただけています。

杜さん そうですね。一つの作品に対して、全員で色々と議論して、考えを深めながらアートを選定するプロセスは非常に面白いなと思いましたね。アートそのものが非常に身近な存在に感じられるようになったという点で、意義のあるワークショップだったと思います。

―「ArtScouterワークショップ」に対して感じた改善点やご要望などはありますか。

杜さん ディスカッションの中で、一つのアート作品に対して非常に多様な意見が出たので、理想としては1度ではなく、2回、3回とじっくり時間をかけて検討する時間があればなお良いと感じました。回を経るごとに皆がアートに対する感性を高められると、ビジョンや理念に合ったアート作品を選びやすくなるかと思いました。

―アート作品導入後、作品をオフィスに導入してみてどのように感じましたか。

杜さん 実物と、写真とは全然違うと感じました。導入前は、オフィスにピンク系の作品を飾るなんて大丈夫なのですか?と社員からの懸念も挙がっていたのですが、実際に飾ってみるとエンジニアへのイメージが柔らかく感じられてとても良いと思いました。

―レンタルではなく、敢えてご購入された理由を教えて頂けますか。

杜さん 最初はレンタルでもいいかなと思っていました。ですが、せっかくワークショップに参加した社員全員の総意で選んだ作品ですから、長い間社内に残して作品を選んだ思いを浸透させた方がよいかと考え、購入することにしました。10年、20年後に本作を見た時、果たしてどのように見えているのだろうかということも楽しみにしています。

―来社された方の反応はいかがですか。

杜さん 先日ご来社頂いたお客様からは、オフィスに入った時に非常に驚かれました。これまで社内はずっと無機質な感じでしたので。お客様からは「ピンクっていいですね」と(笑)。そこから話が弾むことも多く、良いコミュニケーションが始まるきっかけになっていると思います。

©︎Molly Herman (Molly Herman)

購入作品はニューヨークのCURINAに所属するMolly Hermanさんの「Free Verse」という作品が選ばれました。インタビューには一時帰国中のCURINA朝谷代表も同席しました。
※朝谷代表を招いたThe Art Club Vol.5

ArtScouterワークショップでは、「会社の成長と挑戦。頼れる、楽しい会社No1を目指す」というアートを選ぶコンセプトが定まりました。花に見える画風が「一花一世界」という企業ビジョンと一致すること、力強く上昇する太い線が成長を感じさせること、色合いが楽しそうで未来が明るく見えるといった様々な意見が交わされてこちらの作品に決まりました。

文  かるび/写真  吉田和生

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