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“創造的破壊”の原動力にアートを活用する
−イグニション・ポイント株式会社 久保田 裕菜

2020.03.24

©︎田中紗樹 「untitled」

イグニション・ポイント株式会社 久保田 裕菜さん

イグニション・ポイント株式会社は先端テクノロジーを活用したイノベーションを武器に、クライアント様の事業、サービスの成長を加速させる戦略・企画から実行までを手がけるコンサルティングファームです。今回、ArtScouterを通じてオフィスへアートを導入した背景や経緯について、シニアアートディレクターの久保田裕菜さんにお話をお聞きしました。


©︎田中紗樹 「untitled」

―事業内容を教えてください。

私達は、コンサルティングファームとして企業の経営支援を行いつつ、自社発の新規事業として複数の事業会社をスピンアウトさせ続ける少し変わった事業形態をとっています。

今年で創業6年目の若い会社です。 2019年からチームが6つに増えて、そのうちの一つが、私が所属するエクスペリエンス・デザインユニットです。クリエイティブとコンサルティングが隣同士に何か一緒に新しいものを作っていきたい、ということで立ち上がりました。

―エクスペリエンス・デザインユニットでは、どういった業務に取り組んでいらっしゃるのですか?

一言でいうと、様々なプロフェッショナルと「体験のデザイン」を創っていこうとしています。弊社の他のチームが主導している戦略コンサルティング、デジタルやテクノロジーコンサルティング、エンジニアリング等の各領域においても、クリエイティブと一緒に進めていくことでより豊かに新しい体験価値の創出ができるケースが多いと考えています。

例えば、単にタブレットやコンピュータ上のUI、UXの改善に留まらず、日常生活やスペシャルな体験の場も含めたリアルな空間でのエクスペリエンスを総合的に考えていこうとしています。

©︎田中紗樹 「untitled」

―アートが導入されたこの空間は、どういった用途で使っていらっしゃるんですか?

2019年3月までは私達のオフィスだったのですが、その後8階に新しいオフィスを作りました。移転後はここを共用スペースやイベントスペースとして使っています。

例えば、我々のクライアント企業さんのオープンイノベーション拠点として、外部との連携や人材教育の場として活用いただいていたりしています。

具体的には、ラジオの公開収録や、新商品発表会、企業向けのワークショップや勉強会などで利用しています。階段状になったユニークな部屋の形も活かしながら、家具や机などをフレキシブルに動かして、用途に応じた様々なレイアウトにできるように工夫しています。

―バーカウンターなども当時から使われていたんですか。

最初からありました。業務終了後は、ここでお酒を楽しんでいる人も多いです。そういうラフなコミュニケーションが自然と発生するほうが、仕事上プラスになると思うんですよね。

©︎田中紗樹 「untitled」

―今回、オフィスにアート作品を導入しようと考えたきっかけをお伺いできますか。

前職で建築/インテリアデザイナーとしてオフィスの設計などに携わってきた中で、アート作品を飾ると空間が賑わって華やかになるし、雰囲気や個性も創りこんでいける変わることに気づいていました。

また、作品を見る時に言葉や論理では表しきれない部分で人によって感じ方が違うので、話してみると面白い気付きが得られることも多いですよね。同じ人でも時間が経つと感じ方が違うことに気づいたりもします。こうした体験が日常にあるというのは凄く素敵だなと思うので、アート作品を入れたいと思っていました。

また、こういう感覚的な気づきだったり、感性的なものを大切に共有し育てることが私たちがこれから広げていこうと考えるビジネスやサービスにとても重要なのではないかとも考えています。

―今回、ArtScouterをご利用頂いた経緯を教えていただけますか?

当社の社員からの紹介でArtScouterにたどりつきました。アートを入れたいなと思っていても、どこに探しに行けばいいのかわからなかったので、こういうポータル的なサービスはいいなと思っています。

―どのようにしてこの2作品を選ばれたのですか。

何名かで、サイト上でざーっと作品を見ていく中で、当社イグニション・ポイントのイメージに合った、「着火」や「発火」といった、小さい爆発が生まれるところが感じられる作品の中から、色味が空間に合うかという観点や、私達の直感的な好みも加味して選んでいきました。

―1枚ではなく、2枚選んだ理由を教えていただけますか?

予算が決まっている中で大きいのを1枚にするか、小さいのを2枚にするかになったんです。今回は、好きな候補作品が2作品見つかって、ちょうど2作品展示することで空間が良い感じに収まりそうだったので、両方購入することに決めました。

今後も更にアート作品を増やしていく中で、ある程度数が多いほうが楽しいと思うので、その第一歩として複数作品購入できたのは良かったと思います。

オフィスの中では、今回のようなアート作品だけではなく、ポストカード や本など社員が気に入っているデザインを持ち寄って、飾るようなこともしていきたいと思っています。

好きな作品や作家さんに出会った時、それをエイっと買う時、そのアートが日常の一部として人々に触れていろんな感覚に気づく時、などの喜び(?)がもっと広がるようになるといいなと思います。

©︎田中紗樹 「untitled」

[インタビュー先]
イグニション・ポイント株式会社
渋谷区東1丁目32-12 渋谷プロパティータワー8F

 

文   かるび / 写真   安藤毅


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