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アートがあることで、シェアスペースに彩りと愛着が生まれる
-CIRCLES汐留/三菱地所

2020.03.10

©︎伊藤 彩《Kurun-kurun》,Koyama Tomio Gallery

三菱地所株式会社 CIRCLES担当 神宮春菜さん


小規模シェアオフィスの「先」のニーズを狙ったCIRCLES

まず、三菱地所の「CIRCLES汐留」のコンセプトを教えて頂けますでしょうか。

こちらは、2019年から弊社が新たにローンチした「CIRCLES(サークルズ)」というコンパクトオフィスシリーズの第一段物件の一つです。「人が集まる“車座・円座”」を意味する「Circle」にSを付けて「CIRCLES」と命名しました。

いわゆるシェアオフィスのようなサービスオフィスを卒業されて、次に自社オフィスを構えたいという成長企業向けに、ワンフロア30~100坪程度のコンパクトなオフィスを提供しています。

サービスオフィス等が持つ多様な共用空間・創造的なデザイン性と、ワンフロア専有という快適性・高度なセキュリティといった特性を両立させている点が大きな特徴です。特に、通常のオフィスとしての機能だけでなく、カフェやラウンジ、共用会議室といった共有スペースが充実しており、人が集まる「輪」が生まれる多様な空間がある点が、テナント様から高く評価されています。

スタートアップ系の企業以外でも、大企業の中で新規事業を企画・創造するイノベーション系の部署のサテライトオフィスとして入居頂くケースも増えていますね。

今回の「CIRCLES汐留」は、汐留のイタリア街にあって非常にお洒落ですよね。

汐留イタリア街は、石畳・レンガの歩道や、アーチ状の特徴的なファサードを持つ石造りの建物が建ち並ぶ、イタリアの街並みをイメージしたエリアです。こうした特徴的なエリアに立地することを踏まえ、周囲の街並みとの調和を意識した外装デザインを採用しました。

また、ビル1Fに入居しているコーヒースタンド「COMFORT STAND」や隣接するラウンジは、入居テナント様だけでなく、街を訪れる一般の方も利用できる開かれた施設となっており、街の賑わい創出に寄与できるような空間としています。

―「CIRCLES」は2019年にスタートしてから、展開が早いですよね。こうしたオフィスが増えている背景はどういったところにあるのでしょうか?

少人数が入居するシェアオフィスに対する需要が増え続ける中で、5~10人規模ではなく、20人~30人規模で快適に過ごせる、お洒落で機能的なオフィスは案外まだ多くないんです。こうした小規模シェアオフィスの「先」のニーズを狙っているのが「CIRCLES」なんです。おかげさまで、2019年の初めにプレスリリースを出してから、2019年度内に第一段として3物件が完成し、多くのテナント様から好評を得ています。

©︎伊藤 彩《Kurun-kurun》,Koyama Tomio Gallery

アートがオフィス、街の人々にとって象徴的な存在になることを期待

今回、1階の共用会議室にアートを導入することになった経緯を教えていただいてもいいですか。

「CIRCLES」では、オフィス内外の人が集まる輪が生まれる空間を重視しています。
こうした空間に人の目を引くシンボリックなものがあると、より空間に彩りが生まれるのではないか、人々が集まる場に何か愛着が沸くようなものを置けないか、と考え、アート作品の設置を検討しました。

今回、1階の共用会議室は建物の外やカフェ、ラウンジスペースからも見えるので、入居テナント様以外の方にも関心をもって頂けるのではないか ということも考えました。

アート作品の選定にあったっては、弊社が運営する三菱一号館美術館の学芸員の方からも、候補作品に対するアドバイスを頂きました。

三菱一号館美術館の方からは、どういったアドバイスがあったのでしょうか?

思わず覗き込みたくなるような魅力を持っているところや、作品の中にキャラクターがいるため人の会話が生まれる可能性があるところを評価されていましたね。

©︎伊藤 彩《Kurun-kurun》,Koyama Tomio Gallery

―実際に導入してみての感想を教えて下さい。

ぱっと会議室の雰囲気が明るくなりました。また、社員からは絵の中に描かれた不思議なキャラクターがかわいいと評判でしたね。

会議室が色味を抑えたシンプルな空間なので、カラフルでユーモアのある本作によって彩りが加わって空間が華やぎました。会話のきっかけになって場が和んだり、明るくなったりする効果があるのでは、という意見も出ています。

全体的に、導入して良かったなというポジティブな印象を持っています。本作がオフィス、街の人々にとって象徴的な存在になっていくことを願っています。

文 かるび/写真 吉田和生

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