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いよいよアートフェア東京2021が開幕!
事前の楽しみ方や魅力を紹介します!

日本最大級のアートフェアとして知られる「アートフェア東京」。昨年は、コロナ第一波の直撃によって、感染拡大防止を図るためやむを得ず開催を自粛。やむなく展示は中止となってしまい、楽しみにしていた多くのファンにとっては残念な結果となりました。

しかし、2021年度は無事に開催が決定。今年も、例年と同時期となる3月18日~21日までの4日間、東京国際フォーラム(東京・有楽町)にて開催されることになりました。(※18日は招待制)

2021年度の出展者はギャラリーや美術団体合わせて、合計141軒(※企業ブースは除く)。コロナ禍が続く中でも、非常に充実したラインナップとなりました。

出展団体を見てみると、ART HOURSの運営元であるアートアンドリーズンが運営する、オンライン上でAIを活用してアートが選べるプラットフォーム「ArtScouter」で提携するギャラリーも数多く登場しています。

そこで、ARTHOURSでは、いよいよ開催まで約3週間と迫ったアートフェア東京2021の概要やみどころを、紹介してみたいと思います。

アートフェア東京の概要と歴史

アートフェア東京は、今年で16年目を迎える日本最大級の国際的なアートフェアです。その特徴は、現代アートに限らず、古今東西のあらゆるアート作品が展示されるということ。

古美術・工芸から、日本画・近代美術・現代アートまで非常に幅広い作品が揃うため、会場をぐるりと一周すれば、必ずどこかしら自分の好みのアート作品と出会えることでしょう。

そのアートフェア東京の前身は、1992年にパシフィコ横浜で始まったNippon International Contemporary Art Fair (NICAF)です。NICAFは、アジア初の大規模なコンテンポラリーアートフェアとしてスタートしましたが、2003年の第8回で開催終了。

その後継となったのが「アートフェア東京」でした。第1回となる2005年から、場所を東京国際フォーラムに移し、取り扱うジャンルを古美術から現代アートへと拡張。以降は順調に発展を重ね、2015年には一般社団法人アート東京が設立され、2019年からは大学や展覧会との連携も開始されるなど、ますます盛り上がっています。

2021年度のテーマは「By Art」

アートフェア東京では、毎年の各開催ごとにテーマが設定されています。

たとえば、直近5年間のテーマは以下の通り。

2016 Art is a Lifestyle
2017 Art is ALIVE
2018 Art is Life
2019 Art Life
2020 with Art

例年、「暮らしの中でのアート作品」というコンセプトの下、非常にわかりやすいテーマが設定されてきました。

2021年度のテーマは「By Art」。アートフェア東京のプレスリリースには、このように書かれています。

「一人ひとりのいつもの生活の中に、いつもアートがある」そして生活と文化と美術が今以上にもっと近くなることを、思い描いています。

アートフェア東京プレスリリースより引用

新型コロナウイルスの流行によって、より自宅にとどまる時間が増えた私達の日常生活において、これまでになく「アート」に期待される役割が高まっていると言っても良いでしょう。

「予習」するならこれ!会場に足を運ぶ前に出品作をチェック!

AFT2019 Photo by office TKD

東京国際フォーラムの広大な展示空間の中に、140以上の美術団体やギャラリーが出品するアートフェア東京には、ものすごい展示作品が集まります。

当日、偶然の出会いを楽しみに、一切事前情報を仕入れずに当日の鑑賞を楽しむのもありといえばありです。しかし、初めてアートフェアに足を運ぶ方であれば、作品を買う/買わないは別として、ある程度の出展情報を事前に頭に入れておいたほうがより楽しめるのではないかと思います。

では、予習方法としてはどういった手段があるのでしょうか?少し整理してみましょう。

1.アートフェア東京のホームページで確認する

アートフェア東京公式サイト トップページ
https://artfairtokyo.com/2021

まずチェックしてみたいのが、アートフェア東京の公式サイトです。こちらで得られるのは、

・会場レイアウト
https://artfairtokyo.com/press/216/pdf
・出展団体リスト
https://artfairtokyo.com/2021/exhibitors
・出展作品(※過去分も参照可能)
https://artfairtokyo.com/artworks?fair_id=16

の3つです。

現時点で、当日出品されるかなりの数の作品のサムネイル画像がアップされています。ここからお目当ての作家が出品しているか、あるいはどのギャラリーから、どんな作品が出品されるのか掴むことができます。ぜひ、活用してみて下さい。

各ギャラリーの詳細情報ページ。取扱作家や、ギャラリーへのコンタクト先、会場内でのブース位置などがひと目でみられるように整理されています。

また、ユーザー登録を行うと、マイアカウント内で、好きなギャラリーを「お気に入りギャラリー」として、好きな作品画像を「マイコレクション」として一元管理できるようになります。便利なのでぜひ。

2.月刊アートコレクターズ3月号をチェック!

アートファンにとっての年に1度のお祭り的なイベントといっても良いアートフェア東京では、毎年直前になるとどこかの雑誌やWeb媒体で直前特集として詳しい事前レポートが組まれます。

今年は・・・というと、ありました。

それが、月刊アートコレクターズ3月号です。

これを見て、筆者も早速書店へ急行。残り1冊となっていたアートコレクターズ3月号を入手してまいりました。

こちらの特集は、「アートフェア東京2021」について、 約40ページにわたって掘り下げて解説。特に注目してみたい有力なギャラリーや作家の特集記事や、有力コレクターへのロングインタビューなど、読み応えのある構成となっていました。現代アートだけでなく、工芸や伝統的な日本美術への配慮も利いた、バランスの良い特集だと思います。おすすめです。

また、それ以外にも「芸術新潮」や「月刊美術」の最新号でも「アートフェア東京2021」の特集が組まれています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。

3.SNSを活用する

アートフェア東京の最新情報を得たい、ということなら、やはりSNSの活用が一番のカギになるでしょう。特にTwitterとInstagramがおすすめ。

両SNSでシンプルに「アートフェア東京」と検索してみてください。新着順に、ファンやギャラリー関係者、作家などがアップした投稿から、画像情報などを手がかりに、見てみたい作品やブースが見つかるでしょう。

あるいは、より精度の高い情報を得るなら「#アートフェア東京」とハッシュタグでの検索もおすすめ。

こうしたInstagramやTwitterの投稿記事から、各作家やギャラリーのホームページへと飛んで、そこでより詳しい事前情報が得られるはずです。

そして、頼りになるのは、アートフェア東京の公式SNS。FacebookやInstagramでは各ブースの出展ギャラリーと作品紹介を毎日更新中。パラパラと見ていくだけでも興味深い作品が見つかります。

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ARTHOURSがアートフェア初心者におすすめする5つの鑑賞ポイント

AFT2019 Photo by office TKD

さて、それでは最後に「アートフェア東京」の鑑賞のコツをまとめてみたいと思います。中には、今回初めてアートフェアに足を運ぶ、という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、今回は「アートフェア東京」参加初心者向けに、知っておくと鑑賞が捗る5つのポイントをまとめてみました。もし参考になるようでしたら、実践してみていただければ幸いです。

1.まずはぐるっと見て回る。

引用:写真AC

会場に到着したら、目に飛び込んできた作品へとすぐに駆け寄りたい衝動にかられるかもしれません。ですが、はやる気持ちをぐっと抑えて、まずやって頂きたいのが、ぐるっと会場を一回りしてみることです。

自分の嗜好に合った作品、見て楽しい作品は必ずしも入口付近の特大ブースにあるとは限りません。意外なところで、思わぬ作品との出会いが待っているかもしれないのです。 全体としての出展の傾向もつかめるでしょう。 限られた時間内に、全141ブースの作品一つ一つを精査するのは難しいからこそ、まずは自分の好みの作品、注目作品がどこにあるかを押さえるのが先決です。

また、美術館や博物館の企画展でも、入口付近が一番混雑していて、出口付近は閑散としていることがよくありますが、こういった回遊型の展示会場でも同じような人の偏りは発生します。

そのためにも、一通り会場を巡回すると良いのです。混雑していないブースから効率的に見て回ることもできるでしょう。

2.自宅に飾るならどの作品が良いのか考えながら見る

引用:イラストAC

そこで、購入予定の有無に関わらず、「もしこの会場の膨大な作品の中から、購入して自宅に飾るなら、どの作品が良いのだろうか?」と考えながら鑑賞してみることをおすすめします。

美術館での展示と違って、アートフェアはその気になれば全ての作品を購入することができる即売イベントでもあります。 したがって、より「マーケット」感が強く、強い臨場感でコレクター気分を味わえる空間でもあるのですね。

ちなみに筆者の場合、すでに今の住居は手狭でどこにも飾る場所はないのですが、こうした場所に足を運ぶたびに、

「もし自分が別荘を持っていたら、居間にはどんな作品が欲しいだろうか」
「引っ越ししたら、自分の書斎を作ろう。仕事が捗るような作品を選ぶなら、どれがいいだろうか」

といったイメージを楽しみながら(半分妄想かもしれませんが…)作品を見て歩くようにしています。

3.自分自身の好みを確かめる

引用:イラストAC

前述した通り、アートフェア東京の特徴は、現代アートに限らず、古美術や工芸、書跡など古今東西の様々な美術作品が一同に介していることです。

美術展では、一つのテーマに沿った企画展示しか見ることができませんが、アートフェア東京の場合は、ありとあらゆるジャンルのアートと出会うチャンスがあるのです。

ですから、もし「自分はどんな作品が好きなのかわからない」という方こそ、アートフェア東京はおすすめ。敢えてジャンルを偏らせず、骨董品から現代アートまで、様々なブースを訪問してみましょう。自分自身の嗜好がどこにあるのか、ヒントを得られる可能性は高いと思います。

4.買わなくてもいいのだと気楽に構える

引用:イラストAC

「アートフェアって、売買の商談をする場所なんでしょう?購入する予定もないのに、少し気後れします」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、大丈夫です。アートフェア東京は純粋な「ひやかし」でも良いのです。買わないからといって、気後れする必要は一切ありません。

なぜなら、あなたは入場段階ですでに一定の入場料をちゃんと支払っているからです。それだけでもう十分ですよね。美術館の倍以上の金額をエントリーフィーとして支払っているのだから、あとはどう見ようとあなたの勝手です。

それでもまだ気後れする方は、このアートフェア東京を就活や転職活動のための「合同企業説明会」だと考えてみるのも良いでしょう。合同企業説明会では、立ち寄った各ブースで人事担当の話を聞くところまでが一般的ですよね。会社へのエントリーや面接、筆記といった入社試験は、あくまでその後個別に行うはずです。

アートフェアもこれと全く同じだと考えておけばよいでしょう。高い買い物になるのですから、フェアではあくまで作品を見て回る、ということで割り切っておいてOK。

もちろん、ギャラリー側もわかっています。作品がその場で売れるのが一番ではありますが、たとえ購入してくれなくても、彼らにとって新たな顧客候補のリストが集まるだけでも十分成果になっているのです。

ぜひ、旅行先での地方の朝市だったり、露天市場を見て回るような、そんな気楽な心構えでアートフェア東京を楽しんでみて下さい。

5.作家やギャラリースタッフに話しかける

引用:イラストAC

さて、例年だと各ブースでトークセッションなどが開催されますが、今年度は恐らくコロナ対策のため、人だかりができるようなイベントは自粛されるはず。

しかし、各ブースではギャラリーのスタッフや、アーティストが常駐しているはず。そこで、ぜひ気後れせず話しかけてみて下さい。

特に、抽象絵画やコンセプチュアルなオブジェ等の場合は、何時間眺めていてもそこから作家の意図や思いを完全に読み取ることは難しいでしょう。直接聞いてしまうのが手っ取り早いのです。

もし作品が気に入ったら、名刺交換をしたり、芳名帳に記録しておくと良いでしょう。その場では作品購入にご縁がなかったとしても、その後ギャラリーや作家の個展の案内状がもらえたりします。

また、写真撮影OKなブースでは、ぜひ撮影してSNSに拡散してみましょう。ギャラリーや作家も喜んでくれると思います。

足を運べない人には、臨場感たっぷりのVRオンラインで鑑賞も可能!

さて、一時期よりもコロナ禍の脅威が和らいできた…といっても、まだまだ油断はできません。諸事情によって、まだ会場へと足を運ぶことが難しい方も多数いらっしゃるかと思います。

そんな方にとって、一つ朗報があります。実は、当日の展示の様子を、オンライン展示することが決定しています。

【VR Art Scope】と名付けられた、 展示会場を丸ごとスキャニングしたオンラインバーチャル空間でもアートフェアが楽しめる予定。

デモ映像▶▶ http://bit.ly/3t2WEPm

昨年開催されたartTNZやartKYOTO 2020 でも活用された新技術で、没入感の高いオンライン展示が実現しています。

オンライン展示会場は、蒸気のデモ映像と同じ形式で、アートフェア東京2021の公式HPにて後日公開される見込みです。来場前のリサーチや、後から展示を振り返る際にも活用できそう。公開が楽しみですね。

まとめ

AFT2019 Photo by office TKD

いかがでしたでしょうか。アートフェアというと、専門家同士のサロン的なイメージもつきまとい、どうしても初心者にとっては気後れしてしまうかもしれません。ですが、ある程度コツを掴めば、快適に見て回ることができるようになります。

まだまだコロナ禍は予断を許さない状況ではありますが、もし機会があればぜひ来場して、じっくりと日本最大級のアートの祭典を楽しんでみてください。まだ見ぬ魅力的なアート作品があなたを待っているはずです!

開催概要

名 称 :アートフェア東京2021
企画内容:コマーシャルギャラリーによる美術品の展示及び販売
開催日程:2021年 3月18日(木)~21日(日)
     ※最終入場は各日終了30分前
     ※3月18日(木)は招待制
     ※3月19日(金) 12:00 – 19:00
     ※3月20日(土) 12:00 – 19:00
     ※3月21日(日) 12:00 – 16:00

予定会場:東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー
    (東京都千代田区丸の内3-5-1)
入場料チケット: 4,000円(税込)
     ※小学生以下は、大人同伴に限り入場無料
     ※事前オンライン予約
公式Facebook: https://facebook.com/137412492939046
公式Instagram:https://instagram.com/artfairtokyo 
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